▼当協会理事の林屋晴三氏と陶芸家の三浦小平二氏が、この春叙勲されました。心よりお祝い申し上げます。
▼2002年度の日本陶磁協会賞受賞作家に選ばれた備前の金重有邦氏の茶入と水指に限った個展が、6月3日から7日まで日本橋・壺中居3階ホールで開催される。これまでの備前の田土とは一味違う、やや粗いだっくりとした山土の魅力にこだわってきた氏が、その山土の持ち味を存分に引き出したのが今回の伊部芋頭の水指。昨年は、この作品が第19回田部美術館大賞「茶の湯の造形展」にて奨励賞を受賞した。さらに、今回のもう一つの目玉が「茶入」。こちらも近年、氏が情熱を注いできたテーマ。「茶入だけで会場を構成したい」と、その思いを語るもの。詳しくは、電話03-3271-1835 壺中居まで。
▼日本陶磁協会主催による「やきもの文化講座」が、6月8日(日)午後1時30分より3時30分まで、NHK青山荘(東京都港区南青山5-2-20)で開催される。今回は、根津美術館で開催中の「やきものを愛でる陶磁研究家小山冨士夫の眼と技」に併せて、長谷部楽爾先生に「陶磁学者・小山冨士夫の業績」について、弓場紀知先生にスライドによる「小山冨士夫が出会った美の世界」について語っていただきます。定員100名。詳しくは協会事務局まで。
▼愛知県陶磁資料館開館25周年記念企画展「桃山陶に魅せられた七人の陶芸家―陶片に学んだ技と美―」が、6月14日から8月24日まで愛知県陶磁資料館で開催される。なお、愛知県陶磁資料館と当協会の共同主催による講演会を7月20日(日曜日)に予定。詳しくは本誌7月号にてお知らせします。
▼第28回古九谷修古祭が6月21日(土)、22日(日)の両日、石川県の山中町で開催される。開幕式の後藤才次郎顕彰供養祭は21日午前9時30分から医王寺にて。また、古九谷名品展、現代陶芸展、古九谷窯跡発掘資料展(山中・九谷A遺跡出土磁器)、子供作品展、現代作家作品頒布会、お茶会等は、加賀藩最高の武家書院「無限庵」にて行われる。今年の講演会のテーマは「古九谷村、古九谷古窯跡蘇生に私たちのなす役割」。22日午後1時30分より「無限庵」の御殿の間にて開催される。詳しくは、山中温泉観光協会電話0761-78-0330にお問合せ下さい。
▼佐賀県重要無形文化財、和紙染、小山路窯の江口勝美さんの作陶50周年を祝う会が、5月17日(土)午後6時よりホテルニューオータニ佐賀で行われた。発起人は井本勇(前佐賀県知事)、古賀成敏(佐賀商工会議所副会頭)、中尾清一郎(佐賀新聞社社長)、長沼冨士男(佐賀市文化連盟会長)、西村正俊(前佐賀市長)、平野重徳(塩田町江口勝美後援会会長)、馬渡洋三(武雄商工会議所会頭)。氏は50年間に多くの協会を創設、若い人材の育成と地域の陶芸文化向上に務められた。
▼美濃における磁器のさきがけともいわれる「太白焼」(文化年間〈1804~1817〉に瀬戸で磁器の製法を習得した三州八草村の住人、仁平によって伝えられた)の展覧会「太白焼-白さを求めた黎明期の器」が瑞浪陶磁資料館 第1展示室で5月25日(日)から7月13日(日)まで開催される。瑞浪陶磁資料館(岐阜県瑞浪市明世町山野内1-6)は、電話0572-67-2506。
▼中島晴美展―輪廻転陶・球体変化―が7月7日まで、世界のタイル博物館(INAX TILEMUSEUM)で開催されている。同館は、愛知県常滑市奥栄町1丁目130電話0569-34-8282。
▼「鯉江良二作陶展」が7月31日(木)まで、静岡県三島市大宮町3-2-18 丸商ビル1階 イーワイネット株式会社三島オフィス(電話055-991-5388)で開催されている。