▼「第2回日本陶磁協会 現代陶芸奨励賞 福井・石川・富山展」審査結果
本展では、福井・石川・富山の三県から、「陶芸部門」では79点、「産業陶器部門」は3点の応募があり、5月1日(月)に大樋陶冶斎(審査委員長)・𠮷美統・秋元雄史・網谷克彦・嶋崎丞・武腰潤・小久保啓一・森孝一の8氏により審査を行い、次のとおり受賞・入選が決まりました。
なお今回、産業陶器部門の受賞該当なしで陶芸部門から五名を選出することとしました。さらに最終選考に残った6作品のうち、最も点数の高かった《雲景》の北濱芳惠氏はすでに受賞歴が多数あり、審査委員での協議の結果、特別に優秀賞を設けてその対象とし、他5名の作品に奨励賞を贈ることに決定いたしました。
〔陶芸部門〕
現代陶芸奨励賞・優秀賞
「雲景」北濱芳惠(石川県白山市)
現代陶芸奨励賞
「ドレスを纏って」池上美栄子(富山県射水市)
「イグアナのオブジェ」田畑奈央人(石川県小松市)
「珠洲焼 窯変壺「静か」」田端和樹夫(石川県珠洲市)
「焼〆壺」土本訓寛(福井県越前町)
「SEN」中田雅巳(石川県川北町)
入選:上作品他72点
〔産業陶器部門〕
現状陶芸奨励賞 該当なし
入選:3点(敬称略)
なお、表彰式は6月1日(木)午後2時から金沢ニューグランドホテルにて開催されます。
展覧会は以下のとおり4会場を巡回いたします。
石川県立美術館 6月1日(木)~11日(日)
富山市佐藤記念美術館 6月15日(木)~30日(金)
福井県陶芸館 7月4日(火)~17日(祝)
石川県九谷焼美術館 9月1日(金)~18日(祝)
※詳細は当協会HP、また95頁をご覧ください。
▼〔7月研究会〕
「~かおりを飾る~珠玉の香合・香炉展」
本号で特集しました静嘉堂文庫美術館「珠玉の香合・香炉展」について解説していただきます。
場 所 静嘉堂文庫美術館・講堂(東京都世田谷区岡本2-23-1)
日 時 7月27日(木)午後2時から(所要時間約1時間半)
講 師 長谷川祥子氏(同美術館主任学芸員)
定 員 50名
参加費 入館料のみ(一般1,000円*当協会の会員証提示で200円引)
申込方法 研究会に参加ご希望の方は電話もしくはFAXで日本陶磁協会事務局(電話:03-3292-7124 FAX:03-3292-7125)までお申し込みください。
▼「第40回伝統九谷焼工芸展」
石川県指定無形文化財保持団体「九谷焼技術保存会」主催による現代九谷の公募展で、第40回の受賞は以下のとおりです。
大賞=「彩釉器」田島正仁
北國新聞社賞=「稜景」山中 國盛
連合会理事長賞=「色絵黒市松模様飾壺」戸出雅彦
第40回記念 公益財団法人九谷焼振興協会賞=「色絵蓬手朝顔の図」河島洋
優秀賞=「幾何紋銀彩組鉢」多田幸史、「花器 霊獣犀の絵」山近泰
奨励賞=小林惠子、林美佳里、山田義明
保存会技術賞=河内範子、北出太郎、福田良則、山口義博
第40回記念石川県陶磁器商工業協同組合理事長賞=苧野直樹
能美ロータリークラブ賞=桶屋幸嗣(敬称略)
なお本展は石川県立美術館、能美市九谷焼資料館に巡回し、7月9日(日)まで石川県九谷焼美術館(電話:0761-72-7466)にて開催しています。
▼「第43回美濃陶芸展」
本展は美濃陶芸協会主催の隔年開催の公募展で、第43回は全国より90点の応募があり、5月1日に唐澤昌宏・高橋秀治・林正太郎・加藤幸兵衛・曽根洋司の5氏による審査の結果、入選は76点、うち受賞作品は左記のとおり決まりました。
美濃陶芸大賞=「黄彩器」青山貴秀(岐阜県中津川市)
中日陶芸賞=「青秞輪花鉢」東正之(岐阜県多治見市)
中日奨励賞=「魂流」加藤保幸(岐阜県土岐市)、「蒼掌蓋物 Aldebaran」高橋朋子(千葉県八街市)、「色彩秞深鉢」加納真爾(岐阜県土岐市)、「窯変灰秞壺」青木透(岐阜県瑞穂市)、「身を捩る女」山口美智江(愛知県名古屋市)(敬称略)
▼「美濃陶芸展 大賞作品展」をとうしん美濃陶芸美術館(電話:0572-22-1155)にて9月3日(日)まで開催しています。これまで開催した美濃陶芸展の大賞受賞作品の中から、近年の受賞作品を中心に紹介をしています。
▼「第56回日本現代工芸美術展」
本展のうち陶芸の受賞が以下のとおり決まりました。
NHK会長賞=「雪月花」林香君
現代工芸理事長賞=「蹤跡’17─I(時の記憶)」青木透
現代工芸本会員賞=「風奏」相澤正樹、「冬の記憶」松田清隆
現代工芸賞=「SOU」小谷内和央、「窓から」武腰冬樹
現代工芸新人賞=井上雅子、下條途夫、惣田司(敬称略)
本展は東京・愛知・京部に巡回(終了)、その後、神奈川県民ホール(6月1日~10日)、金沢21世紀美術館(6月13日~18日)、富山県民会館美術館(7月5日~10日)、高松市美術館(12月2日~7日)、身延町なかとみ現代工芸美術館(12月15日~2月4日)に巡回します。
▼「第24回日本陶芸展」が6月17日(土)~9月3日(日)に茨城県陶芸美術館(電話:0296-70-0011)にて開催されます。(本誌50~52頁、4月号89頁も参照)
▼「「国際陶磁器フェスティバル美濃」の歩み 1986―2014 陶磁器の未来に向かって」が7月2日(日)まで岐阜県現代陶芸美術館(電話:0572-28-3100)にて開催されます。
1986年に始まった3年に1度の「国際陶磁器フェスティバル美濃」のメイン展「国際陶磁器展美濃」。その入賞・入選作品より主要な優れた作品を収蔵してきた本館の受賞作品コレクションより、主な作品群が一堂に展示されます。今秋開催の「第11回国際陶磁器フェスティバル美濃」を前にして、陶磁器の未来への提案を試み続けた、このフェスティバルの第1回~10回に至る歩みと成果を紹介します。また、「コレクション×クロニクル─制作年からみる岐阜県現代陶芸美術館コレクション」展(~6月18日)、「明治有田 超絶の美 万国博覧会の時代」(7月1日~8月27日)も併設。(77頁も参照)
▼「田嶋悦子展 Records of Clay and Glass」が6月10日(土)~7月30日(日)に西宮市大谷記念美術館(電話:0798-33-0164)にて開催されます。田嶋作品の造形的特徴を示す《Cornucopia》シリーズのほか、1980年代から新作までのインスタレーションを中心に約15点を展示し、陶芸の新たな地平を目指す田嶋氏の挑戦に迫ります。
▼「四代永澤永信展─自然を映す白磁の世界─」が6月10日(土)~8月27日(日)に兵庫陶芸美術館(電話:079-597-3961)で開催されます。平成26年に永澤氏より寄贈された作品を中心に、初期のオブジェから平成27年の日本現代工芸美術展・文部科学大臣賞受賞の「霖雨(りんう)」まで、約60年に渡る四代永澤氏の作陶活動をたどります。
なお、「マイセンの美─いとしのフィギュリン 華麗なるセルヴィス─」(6月10日~8月27日)、「丹波焼の世界」(~平成30年3月31日)も併設。(57、80頁も参照)
▼「曜変・長江惣吉展」が6月3日(土)~7月30日(日)に瀬戸市美術館(電話:0561-84-1093)にて開催されます。父の代から二代にわたり「曜変」の再現に取組んでおり、長江氏の曜変の再現作品など約20点が展示されます。
▼「伊藤慶二 花のうつわ展」
本年度の日本陶磁協会賞金賞を受賞された伊藤氏の個展が6月20日(火)~7月1日(土)に名古屋市の橋本美術(電話:052-262-8470)にて開催されます。花器約50点、墨絵7点が出品されます。
▼「Ceramic Site 2017」が6月5日(月)~6月17日(土)(日曜休廊)に大阪のギャラリー白(電話:06-6363-0493)にて開催されます。
2003年にスタートした企画展で、今年で15回目。国内外を問わず活躍中の40代~60代の陶芸家たちによる新作展。展覧会カタログテキスト:マルテル坂本牧子(兵庫陶芸美術館学芸員)
出品作家:粟田尚子・大原千尋・かのうたかお・川越里美・清水六兵衞・國方善博・小海滝久・小松純・重松あゆみ・杉山泰平・須浜智子・堤展子・西村充・長谷川直人・堀野利久・前田晶子・南野馨(敬称略)
▼「TOKYO ANTIQUE FAIR 2017」が東京美術倶楽部にて下記のとおり開催されます。
日時
6月16日(金)15時~19時
6月17日(土)10時~18時
6月18日(日)10時~17時
出展=古美術あさひ・井上オリエンタルアート日本橋・小西大閑堂・美術工藝丹中・前坂晴天堂・松森・利菴アーツコレクション他
問合先=実行委員会(古美術あさひ)電話:03-3272-3970
▼「公益財団法人 小堀遠州顕彰会・第12回秋季講演会」が以下のとおり開催されます。
演題 白醉庵・吉村観阿~数寄のこころ~
講師 宮武慶之氏(同志社大学京都と茶文化研究センター研究員)
日時 9月18日(月・祝)午後1時~3時
場所 未定(都内)
会費 一般2,570円
定員 100名
申込 電話・メール・葉書・FAXにて下記の小堀遠州顕彰会までお申込下さい。
(公財)小堀遠州顕彰会
住所:〒162-0827 東京都新宿区若宮町26
電話:03-3260-3551 FAX:03-3260-3510
メール:kenshokai@enshuryu.com
▼故林屋晴三氏を偲ぶ会が6月12日(月)午後1時から2時まで帝国ホテル・本館中2階・光の間にて行われます。献花にて故人を偲ぶ形式で都合の良い時間に平服にてお越しくださいとのこと。またご香典ご供花ご供物はご辞退されるとのことです。
▼滋賀県陶芸の森前館長の河原正彦氏が5月9日午前5時45分に細菌性肺炎のために逝去されました。享年81歳。心よりご冥福をお祈り申し上げます。