やきもの界ニュース 『陶説』2022年6月号より

第56回西部伝統工芸展

先月号でお伝えした本展の受賞作品のうち、陶芸作品は以下のとおりです。
<自由作品の部>
朝日新聞社大賞 「氷青磁鉢」青木昌勝
九州朝日放送賞 「彩色線文花器」小川洋一
KAB熊本朝日放送賞 「白磁鉢」五嶋竜也
NCC長崎文化放送賞 「月下美人陰刻鉢」川崎精一

<用と美の部>
日本工芸会西部支部賞 「粉引彩泥長皿Ⅱ」宮原隆次

オリエント美術館が再開館

改修工事のため約1年半休館していた岡山市のオリエント美術館が、4月22日にリニューアルオープンしました。
再開館を機に、「館蔵品展」の内容を一新。館蔵品展として「シティ・ライフのはじまり、オリエント」、休館中の寄贈品約150点を一挙公開する「新収蔵品展2022」、小企画展として「鉄 七変化する色彩」などを7月3日まで開催しています。

江戸時代の鬼瓦を間近で見る機会

昨夏の豪雨被害で崩落した本堂の屋根が一部崩落し、現在修復工事中の真言宗泉涌寺派戒光寺(京都府)で、300年以上前の多彩な鬼瓦27点が展示されています。普段は屋根の上にあるために見ることのできない鬼瓦ですが、工事のために屋根から外して本堂の脇に展示されました。
龍、雷神、天狗、獅子、三面鬼、贔屓(ひいき)など、江戸時代に作られた表情豊かな鬼瓦を間近で見ることができます。

瀬戸・ものづくりと暮らしのミュージアム[瀬戸民藝館]のオープン

本業窯(陶器のための登窯)が残る瀬戸・洞地区、ならびに瀬戸市で、江戸時代後期以降につくられ、日常の暮らしで使われてきたうつわ(馬の目皿、石皿、麦藁手、行灯皿など)を、ものづくりの視点から紹介する施設が5月21日に開館しました。
場所:愛知県瀬戸市東洞町17
休館日:月曜~水曜日
料金:一般600円 ※協会会員は会員証の提示で優待割引が適用されます。
詳細はこちらから。

東美中元正札会

昭和27年より続く東京美術商協同組合主催の、いわゆる骨董市が、以下のとおり開催されます。あわせて会場の1階では、昨年オープンした同組合運営の美術品専門ECモール「TSUNAGU」を開設し、ネット上で紹介されている作品が出品されます。また重文展示室では、遠山記念館の所蔵品より、東京美術倶楽部入札にてゆかりのあった作品10点を特別展示し、陶磁器では中興名物「瓢箪茶入 瀬戸」や「斗々屋茶碗 銘鳴門」などが出品されます。
日時:7月2日(土) 10時~18時
7月3日(日) 10時~16時
会場:東京美術俱楽部  東美中元正札会 2~4階、TSUNAGU 1階
入場料:無料

~古伊万里を使う~BLUE and WHITE

6月16日(木)~29日(水)に渋谷東急本店8階・美術ギャラリーにて開催されます。江戸・明治を中心とした古き良き時代の器より、藍と白の涼やかな古伊万里染付食器を多数取り揃えて展示販売されます。空間コーディネーターの佐藤由美子氏による、古伊万里の器を使ったテーブルコーディネートも展示予定。お問合せは☎03―3477―3857(直通、担当:前坂・浅野)まで。

公式デジタル埴輪図鑑で245体の埴輪が検索可能

国宝と国指定重要文化財に指定された埴輪のうち約4割が出土している群馬県では、オンラインで埴輪245体の情報を検索できる特設サイト「しらべるHANI―図鑑」の運用を始めました。
デジタル図鑑は、県内発見の201体と、県外出土で動物型といった特徴的な44体を紹介。画像や出土場所、全長などを検索できるデータベースを公開し、1部は3Dデータで全角度から見られます。
また、埴輪の基礎知識が学べる「入門編」と、県内の埴輪文化を解説する「修行編」を特集ページとして用意。イラストや画像を多用し、わかりやすい構成に仕上げています。

第38回鈍翁茶会

3年ぶりに下記のとおり開催されます。
日時:2022年6月25日(土)、26日(日) 午前9時~午後3時(最終受付)
場所:清風荘・宝紅庵 山形市東原町2―16―7
席主:
濃茶席 光悦寺 山下昭子
薄茶席 宮武慶之
立礼席 古好庵

氏名・住所・電話番号・参加人数・希望日および希望入席時間(9時から30分刻みに午後3時30分の回まで)の第3希望までをFAX・葉書または電話にて申込み。申込締切は6月10日(金)。

茶券: 8000円
申込・問合先:鈍翁茶会実行委員会事務局 TEL・FAX 023―622―3692

カテゴリー

公益社団法人 日本陶磁協会

検索