やきもの界ニュース 『陶説』2023年2月号より

令和4年度地域文化功労者表彰

全国で芸術文化の振興、文化財の保護等、地域文化の振興に功績のあった個人及び団体に対して、功績をたたえ文部科学大臣が表彰するもので、本年度は芸術文化分野が59件(個人50名、団体9件)、文化財分野が42件(個人30名、団体12件)が決まりました。
陶芸関係では下記の方が表彰されました。
芸術文化分野 髙橋政男氏(陶芸家・滋賀県甲賀市)

令和4年度伝統的工芸品産業功労者等経済産業大臣表彰

伝統的工芸品産業の振興に顕著な功労があった個人等を表彰するもの。今年度は38名の受賞が決定しました。
◆功労賞(組合役員等)
市野秀之(丹波焼雅峰窯)
浦上光弘(協同組合岡山県備前焼陶友会)
山本博文(佐賀県陶磁器工業協同組合副理事長)
松尾慶一(波佐見陶磁器工業協同組合理事・前理事長)
◆功労賞(伝統工芸士)
打田幸男(九谷焼)
中村外志人(九谷焼)
小栗正男(美濃焼)
片岡秀美(常滑焼)

第52回日本伝統工芸近畿展

本展受賞作品のうち、陶芸関係は下記のとおりです。なお、展覧会は京都髙島屋において4月12日(水)~4月17日(月)に開催されます。
京都府教育委員会教育長賞 「黒釉銀彩陶筥」小林正人
京都新聞賞 「三彩 2301」加藤清和
新人奨励賞 「釉はじき紫緋花皿」野原美恵

第11回円空大賞展 共鳴―継承と創造―

土着の伝統に根ざしながら独創的な芸術を創造している芸術家を顕彰する本展は、平成11年度制定より今回で11回目となります。
円空大賞の須藤玲子氏および、円空賞のDavid Nash・中島晴美(2009年度日本陶磁協会賞受賞)・舟越桂・三島喜美代(2021年度日本陶磁協会賞金賞受賞)各氏の作品が、岐阜県羽島市の円空仏7体とともに展示されます。
会期:~3月5日(日)10時~18時*第3金曜日は20時まで
会場:岐阜県美術館 岐阜市宇佐4―1―22 ☎058―271―1313

砥部焼の窯元の建物が国の登録有形文化財に

砥部むかしのくらし館(愛知県砥部郡)が、国の有形文化財として登録されることになりました。同館は砥部焼の窯元「旧梅野商会」を改装・保存したものです。梅野商会は、砥部焼「梅山窯」の梅野家が設立した砥部焼の生産・流通・販売を行う商会で、主屋は店舗兼住居、蔵は集荷・流通の拠点として使われていました。
今回登録されるのは、明治38年(1882)に建った同商会の主屋(店舗兼住宅)と蔵。土蔵造り2階建ての蔵は中央部に広い吹き抜けがあり、製品を昇降させていた滑車などが残っています。
同館は砥部焼のほか、民俗資料約5万点を展示しています。開館は土、日曜のみ。入場無料。
住所:愛媛県伊予郡砥部町大南701

※敬称略

カテゴリー

公益社団法人 日本陶磁協会

検索