やきもの界ニュース 『陶説』2021年1月号より

令和2年秋の叙勲・褒章

11月3日付けで令和2年秋の叙勲、褒章が発令されました。
陶芸関係の受章者は以下のとおりです。
心よりお祝い申し上げます。

旭日双光章
玉置保夫氏(岐阜県重要無形文化財「織部」保持者、岐阜県多治見市)
瑞宝単光章
加藤白次氏(京焼、京都市)
黄綬褒章
副島重喜氏(陶芸製作、佐賀県西松浦郡有田町)
今村隆光(光雲)氏(陶磁器画工、長崎県佐世保市)

現代の名工 令和2年度

厚生労働省は、卓越した技能者(通称:「現代の名工」)の表彰対象者150名を決定し発表しました。
陶磁器関係では、ろくろ成形工の荒木秀樹さん(鹿児島県・荒木陶業)、焼成工の島袋常榮さん(沖縄県・島袋陶器所)、画工の加藤一世さん(京都府・如水陶画苑)の3名が選ばれました。

第8回陶美展 受賞作品が決まりました。

展観は、日本橋高島屋・美術画廊にて1月27日(水)〜2月2日(火)に開催されます。
大賞・日本陶芸美術協会賞 「青白磁潮流文花器」樋口邦春
茨城交通賞 「金彩細線紋花器」加藤一郎
札幌インテリアアクア賞 「シュレディンガーの兎」田原形子
14代柿右衛門記念賞 「黒描蓮図壺」米田和
髙島屋賞 「白磁鉢「悠」」大野佳典
シンリュウ賞 「青街図鉢「朝靄の景」」宮下陽
共栄電気炉製作所賞 「群青」アイザワリエ
奨励賞 「雲形茜雪原文花器」中村裕、「銹釉深鉢」奥川真以子、「flow」大原功樹、「百合文花器」新村陽子、「青彩線象嵌鉢」田原良蔵、「VISION」韓蘊澤
(敬称略)

第54回女流陶芸公募展 受賞作品が決まりました。

文部科学大臣賞 「艶めいて」山口美智江(愛知県)
女流陶芸大賞 「道化の形」荻野由梨(岐阜県)
なにわ国内留学賞 「練込組鉢「碧」」小野千鶴(神奈川県)
現代美術文化振興財団賞 「shift」鈴木まこと(沖縄県)
女流陶芸新人賞 「植の種、植城」阿部潤(茨城県)
T氏賞 「あめつち」的場美幸(京都府)
京都府知事賞 「積むかたち」鈴木信子(愛知県)
京都市長賞 「52Hz」井尻杏那(京都府)
朝日新聞社賞 「陶祠「吉祥天女」」朴木友美(石川県)
NHK京都放送局賞 「だきしめる」山田良子(兵庫県)(敬称略)

なお、審査員は外舘和子(多摩美術大学教授)、中ノ堂一信(京都芸術大学名誉教授)、坪井明日香(女流陶芸代表)の3氏。

「改組 新 第7回日本美術展覧会(日展)」

本展の入賞作品のうち、陶芸の受賞作品は以下のとおりです。
東京都知事賞 「神々の座・那智」山岸大成
会員賞 「撓屈 瀝Ⅴ」待田和宏
特選 「「志向」その先」金井伸弥、「象嵌彩 暁の景」近藤学、「始まり」冨岡大資
(敬称略)

2020年度著名作家招聘事業×テーマ展 「植松永次展―土と火」

国内外で活躍する著名作家を招聘し、若き作り手に刺激を与えるとともに、人々により深く陶芸に親しんでもらうための事業で、今回で15回目となります。
土と火を素材としながら、彫刻にも、陶芸にも括れない独創的な作風の植松永次氏を迎え、そのユニークな土との対話方法から、「土で表現すること」の意味を再考し、その新たな可能性を探ります。
会期: 〜2月21日(日)
会場: 兵庫陶芸美術館 ☎079―597―3961
同時開催:
「特別展 ひょうごゆかりの古陶磁―丹波焼・三田焼・王地山焼―」(〜2月21日)
「テーマ展 丹波焼の世界 season4」(〜2月28日)

有田焼に携わる人々の物語をWebで公開

有田観光協会(佐賀県)は、Webサイト『ありたさんぽ』の中に、有田の地で有田焼の製造や販売に関わる人たちを紹介するページ「ARITAJIN―有田人―」を公開しました。
81の窯元や店舗で取材した、会社の歴史や作品の裏側の物語を紹介しています。これは、新型コロナウイルス感染拡大により4月の有田陶器市が中止となったことで、Webを通じて「有田の人」の想いを発信するためにスタートしたブログをまとめたものです。

これからも引き続き窯元・お店を紹介していく予定とのことです。
「ARITAJIN―有田人―」特設Webページはこちらから。

「近代工芸展」

1月21日(木)〜27日(水)に渋谷東急本店8階美術ギャラリー(問合先☎03―3477―3857〈直通〉担当:前坂・浅野)にて開催されます。本展では近代の陶芸・工芸作家の作品を取り揃え、展示販売されます。

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