やきもの界ニュース 『陶説』2021年6月号より

第60回石川の伝統工芸展

受賞作品のうち、陶芸関係は以下のとおり決定いたしました。(敬称略)

大賞   「鉢 笹」南繁正
奨励賞  「嘯裂文壺」笠松博久 / 「幾何彩線花器」齊田博

第55回西部伝統工芸展

受賞作品のうち、陶芸関係は以下のとおり決定いたしました。(敬称略)

【自由作品の部】
熊本市賞       「白化粧象嵌筒花器」小川哲男
KKB鹿児島放送賞  「青瓷平壺 水天彷彿」津金日人夢
KAB熊本朝日放送賞 「氷青磁鉢」青木昌勝
NCC長崎文化放送賞 「萌葱青磁鉢」髙森誠司
奨励賞        「青白磁花器 爽流2021」浦郷壮

【用と美の部】
朝日新聞厚生文化事業団賞 「茶箱-1」(コラボ)津金日人夢・小川洋一・川崎精一・庄村久喜・安永頼山・内山啓大・戸田純一

第59回日本現代工芸美術展

本展の受賞者のうち陶芸関係は以下のとおり決まりました。(敬称略)
東京都知事賞    「玄鳥」大塩正
現代工芸本会員賞  「一歩前へ踏出す時」大谷桂子 / 「晄希・その先へ」眞島美代子 / 「Aile」山岸青矢
現代工芸賞     「勢動」桑原リエ / 「芽生える(種に祈るⅡ)」竹重秀治 / 「風姿」松永明
現代工芸新人賞   「響穏」嘉村裕一 / 「風光る」岸田浩嗣

第2回玉川大学・玉川学園 文化・芸術展

教育と芸術を繋ぐ共通点は「自己実現」です。玉川学園の創立者・小原國芳のそんな教育理念に感動して、私がコーディネーターを務める文化・芸術展が5月17日から1週間、玉川学園校内で開催されました。玉川の在校生たちに、陶芸・金工・木漆・染色・絵画・彫刻・フラワーアートなど先輩アーティスト41名の活動を見て貰うためです。コロナ禍で来場出来ない父兄や卒業生には、映像による配信を4月後半から開始しました。作品の映像、作家の略歴に加えて、作家のメッセージや制作風景の動画も掲載。展示風景やパネルディスカッション、茶会の様子も配信しました。興味のある方は、玉川学園学友会ホームページをご覧ください。
(森孝一筆)

~古伊万里を使う~BLUE and WHITE

6月17日(木)~30日(水)に渋谷・東急本店8階・美術ギャラリーにて開催されます。
江戸・明治を中心とした古き良き時代の器より、藍と白の涼やかな古伊万里染付食器が多数展示販売されます。
お問合せは、☎03―3477―3857〈直通、担当:前坂・浅野〉まで。

世界最古の土器を紹介する、洞窟遺跡の施設が完成

今年4月、長崎県佐世保市に「福井洞窟ミュージアム」が開館しました。佐世保市を流れる福井川で発見された「福井洞窟」では、世界で最も古いともされる土器が見つかり、旧石器時代から縄文時代初めにかけての人類の生活の移り変わりを示す貴重な遺跡といわれています。
ミュージアムでは、入口付近に発掘現場を再現したジオラマを、さらに奥には現場からそのまま持ってきた6メートルの地層を展示しています。
国の重要文化財に指定された石器や土器などを年代順に紹介し、当時の人びとの暮らしを学べる施設となっています。

住所:長崎県佐世保市吉井町立石473 ☎0956―64―3830
入館料:無料
休館日:月曜(祝日の場合はその翌日)及び年末年始

「しもつけ風土記の丘資料館」9カ月ぶりにリニューアルオープン

栃木県下野市内の遺跡から発掘されたおよそ1万点の資料を保存、展示している「しもつけ風土記の丘資料館」が、改修工事を終えて5月に再開しました。古墳時代から奈良時代の資料を紹介する展示室では、免震機能付きの展示ケースを新たに設置し、国指定重要文化財の「機織形埴輪」などを安全に常設展示できるようにしたほか、新設の「シアター室」では、奈良時代の「七重塔」などをCGを使った映像で紹介しています。

住所:栃木県下野市国分寺993 ☎0285―44―5049
入館料:無料
休館日:月曜、第3火曜、祝日の翌日、年末年始

パリ市が市営美術館のコレクションデータを無料公開

パリ市立近代美術館やパリ市立プティ・パレ美術館など、パリ市内にある14の市営美術館のコレクションを管理する公共団体「Paris Musées(パリ・ミュゼ)」が、これらの美術館が所蔵する約15万点の作品画像を「オープン・コンテンツ」として無料かつ制限なく利用可能にしました。
14館の中にはヨーロッパ屈指の東洋美術コレクションを持つセルヌスキ美術館も含まれており、アンリ・セルヌスキ伯爵がアジアを旅行して蒐集した中国の土器や陶磁器、青銅器、絵画などのほか、陶磁器をはじめとした日本の美術品も数多く見ることができます。

訃報

白磁作品で世界的に著名な黒田泰蔵氏が4月13日に逝去されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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公益社団法人 日本陶磁協会

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