第71回日本伝統工芸展、受賞作品が決まる
本展の受賞作品が決まりました。
他、陶芸関係の入賞は以下のとおりです(展観の巡回先については陶説853号を参照ください)。
日本工芸会総裁賞
「鐵地象嵌花器」原智(金工)
NHK会長賞
「五金彩鉢「游ぐ月」」高橋朋子
日本工芸会保持者賞
「銀泥彩磁鬼灯文鉢」井戸川豊
日本工芸会奨励賞
「線描幾何文花入」森田由利子
MISE-nite2024
今秋もアートウィークとして東京都中央区の日本橋・京橋・銀座エリアでMISE-nite(店にて)を開催し、以下に紹介する9つの美術店がそれぞれ趣向を凝らした展示を行います(店舗によって会期・営業時間が異なります)。
◆海老屋美術店
日本橋室町3―2―18 ℡03―3241―6543
会期:10月1日(火)~30日(水)
時間:11~18時 *13日、14日以外の日祝は休み
「海老屋ッ神無月大作戦ッ!」展開催。来年の干支、蛇図幅を中心に並べます。
◆前坂晴天堂
日本橋3―7―10内藤ビル1階 ℡03―3527―9595
会期:10月11日(金)~15日(火)
時間:11~18時
「~百花繚乱~古伊万里の世界」展開催。日本磁器を代表する、鍋島・古九谷・柿右衛門・古伊万里などの肥前有田磁器の精華を一堂に取揃えて展示販売します。
◆去来
京橋1―6―14佐伯ビル ℡03―3564―9370
会期:10月12日(土)~16日(水)
時間:12~18時
「縄文のKAKERA―陶片・破れ壺・石器展」開催。長野県三夜塚遺跡出土の勝坂式や唐草文系の土器の陶片や、東北地方出土の陶片、土偶残欠などを展示。
◆古美術 無門
京橋2―9―9ASビルB1階 ℡03―3567―9151
会期:10月10日(木)~16日(水)
時間;11~18時
「中国の造形 古代土器〜陶器」展開催。中国古代の土器や唐時代の小品、三彩俑などを展示。
◆魯卿あん(しぶや黒田陶苑)
京橋2―9―9ASビル1階 ℡03―6228―7704
会期:10月10日(木)~26日(土)
時間:11~18時 *13日、14日、20日は休み。
「特別展―粋Ⅱ―大藝術家 北大路魯山人」展開催。残された膨大な作品の中から選りすぐりの優品を出品。
◆花徑
京橋2―10―1 ℡03―3535―0733
会期:10月10日(木)~13日(日)
時間:12~18時
「MISE-nite展」開催。仏教美術の小品などを展示。
◆Gallery執月(会場:孔雀画廊 京橋2―5―18京橋創生館1階)
℡080―3917―0036
会期:10月10日(木)~15日(火)
時間:11~18時
「KONISHI万博~美術工芸の粋~」展開催。蒔絵、薩摩、刺繍絵画、根付、高級漆器などを出品。
◆井上 オリエンタルアート Ginza
銀座2―4―1 ℡03―6263―0727
会期:10月8日(火)~25日(金)
時間:11~18時 *会期中不定休
「Ginza デ 李朝、そして…ある個人コレクションより」展開催。青山二郎旧蔵の黒釉扁壺など某氏コレクションの李朝作品を中心に、朝鮮文化と共鳴し合う日本の古陶磁も出品。
◆古美術川﨑
銀座1―24―5東ビル1階 ℡03―6264―4150
会期:10月5日(土)~13日(日)
時間:11~19時 *10月6日は休み
「コプト裂展」開催。額装から残欠まで出品。
国際陶磁器フェスティバル美濃’24
日本を代表する陶産地、岐阜県多治見市・瑞浪市・土岐市・可児市を中心に世界最大級の陶磁器のトリエンナーレが開催されます。「土と炎の国際交流」をメインテーマに、陶磁器のデザインと文化の国際的な交流を通じて、さらなる陶磁器産業の発展と文化の高揚を目指しています。
メインイベントの公募展「第13回国際陶磁器展美濃」のほか、これにあわせて各美術館やギャラリーなどでさまざまな事業展開されます。詳細はウェブサイトを御覧ください。
【メインイベント】
◇第13回国際陶磁器展美濃
会場:セラミックパークMINO 展示ホール
会期:10月18日(金)~11月17日(日)
料金:セット券対象7施設の展覧会(当日券1500円、前売券1200円)
◇生誕130年 荒川豊蔵展
会場:岐阜県現代陶芸美術館
会期:~11月17日(日)
◇没後40年 陶磁器デザイナー日根野作三―人をつなぐデザイン 美濃の足跡―
会場:多治見市美濃焼ミュージアム
会期:~令和7年1月26日(日)
◇青の誘惑―タイルにみる青の世界―
会場:多治見市モザイクタイルミュージアム
会期:~令和7年3月9日(日)
◇美濃近代窯業の開拓者 曽根磁叟園製陶所
会場:瑞浪市陶磁資料館
会期:10月12日(土)~令和7年2月23日(日)
◇ポスト織部の時代
会場:土岐市美濃焼伝統産業会館(土岐市美濃陶磁歴史館)
会期:10月5日(土)~令和7年1月26日(日)
◇豊蔵の志野・瀬戸黒 ~美濃桃山陶への挑み~
会場:荒川豊蔵資料館
会期:10月4日(金)~12月1日(日)
【その他イベント】
◇第13回国際陶磁器展美濃・審査員トークセッション
会場:セラミックパークMINO
日時:10月18日(金)14時から
第13回国際陶磁器展美濃、受賞作品が決まる
過去最多の3890点の応募があり、入賞21作品、入選182作品が決定しました。グランプリにはイエリザベタ・ポートノバ氏(ウクライナ出身・フランス在住)の、四足歩行の動物をモチーフにしたオブジェ「Kiln」が選ばれました。受賞作品は以下のとおりです。
グランプリ 陶芸部門
「Kiln」IELIZAVETA PORTNOVA(ウクライナ・フランス在住)
金賞 陶磁器デザイン(ファクトリー)部門
「AMU」株式会社雪花/柳井友一(日本)
銀賞 陶芸部門
「Weaving into Ware」胡春宇(中国)
銀賞 陶磁器デザイン(ファクトリー)部門
「momotto―ももっと―」小田陶器株式会社/天野里栄(日本)
銀賞 陶磁器デザイン(スタジオ)部門
「Dot series, Vase」HeeJae Eom(大韓民国)
銅賞 陶芸
「connection」蔡珉雨(大韓民国)
銅賞 陶芸部門
「蝕甚」アイザワリエ(日本)
銅賞 陶磁器デザイン(ファクトリー)部門
「Vocum 21″」STUDIO VOCUM/PIERLUIGI POMPEI(オランダ)
銅賞 陶磁器デザイン(スタジオ)部門
「Fragment vase」酒井智也(日本)
審査員特別賞(菅谷富夫) 陶芸部門
「Memories of hometown」曾蔓婷(中国)
審査員特別賞(田嶋悦子) 陶芸部門
「芽吹く精・発生の場」徳丸鏡子(日本)
審査員特別賞(ルパート・フォークナー) 陶芸部門
「窒息」川浦 紗季(日本)
審査員特別賞(クラウディア・ガザーリ) 陶芸部門
「Ruins from the future」MARTA PALMIERI(イタリア)
審査員特別賞(チョ・ヘヨン) 陶芸部門
「Bone Flower_Nest」奈良祐希(日本)
審査員特別賞(石﨑泰之)陶磁器デザイン(スタジオ)部門
「冷酒器・猪口」宇佐美賢祐(日本)
審査員特別賞(吉田龍太郎)陶磁器デザイン(スタジオ)部門
「skeletal work」加藤好康(日本)
審査員特別賞(山田節子)陶磁器デザイン(スタジオ)部門
「Bike Shop – Sister Joyce」TAILI WU(台湾・アメリカ在住)
審査員特別賞(パトリック・レイモン)陶磁器デザイン(ファクトリー) 部門
「不純が生むかたち」株式会社雪花/柳井友一(日本)
審査員特別賞(横山いくこ)陶磁器デザイン(スタジオ)部門
「Ceramic Little Penguin Nesting Module-Conservation in Clay」JANE BAMFORD(オーストラリア)
坂﨑重雄セラミックス賞 陶芸部門
「Beadwork bear」沖村昇香(日本)
坂﨑重雄セラミックス賞 陶磁器デザイン(スタジオ)部門
「トルソ」馬場隆志(日本)
第26回美濃茶盌展
「陶磁器の茶盌」に限定した公募展で、本年は「国際陶磁器フェスティバル美濃'24」の協力事業として以下のとおり開催されます。受賞作品については次号にてお知らせいたします。
多治見展
会期:11月8日(金)〜11月17日(日)
会場:セラミックパークMINO・国際会議場
名古屋展
会期:12月25日(水)〜12月31日(火)
会場:JR名古屋タカシマヤ・11階美術画廊 ※学生作品は入賞作品のみ展示
ART in MINO 土から生える 2024
2008年から始まったやきもののまち、東美濃を舞台にしたアートプロジェクトが開催されます。
会期:10月18日(金) 〜 11月17日(日)の金・土・日・祝日
料金:作品鑑賞パスポート 一般2000円
会場:岐阜県 多治見市、瑞浪市、土岐市の各特設会場
芸術監督:安藤雅信(陶作家・ギャルリ百草 主宰)
参加作家:伊藤慶二・坂田和實・藤本由紀夫・小島久弥・安藤雅信・上野雄次・内田鋼一・森北伸・安藤正子・沓沢佐知子・桑田卓郎・迎英里子・アオイヤマダ
詳細はこちらから。
京美アートフェア 2024
全国から美術商が集結し、それぞれ工夫を凝らした設えにおいて古美術、茶道具、古書画、鑑賞陶磁器、近現代の絵画・工芸など、幅広いジャンルの優品・名品が出品されます。
日時:11月1日(金)10時~17時 / 11月2日(土)10時~16時
会場:京都美術倶楽部
京都市東山区新門前通東大路西入梅本町263 ℡075―551―1146
入場料:2000円(呈茶付)
※敬称略