協会ニュース 『陶説』平成19年2月号より

▼平成19年度の会員のための陶磁研究会を次のように開催いたします。

[4月研究会]
「志野と織部─風流なるうつわ」
場所 出光美術館(千代田区丸の内3-1-1)
日時 4月3日(火)午前1O時半より 講義室
講師 同館主任学芸員・荒川正明氏(入館料千円のみ、参加費無料)

出光美術館所蔵の志野、織部など美濃陶器のコレクションが今回初めてまとまったかたちで公開されます。さらに、国宝一件(卯花墻)、重要文化財三件(峯紅葉、山端、鼠志野鶺鴒文鉢)や、生産地(元屋敷窯、牟田洞窯)、消費地(京三条柳之馬場)から出土した陶片なども展示されます。

[5月研究会]
「ペルシア陶器」
場所 松岡美術館(港区白金5-12-6)
日時 5月9日(水)午前10時半より(予定)
講師 同館学芸員・後藤修氏(入館料のみ、参加費無料)

[6月研究会]
「青山二郎の眼」
場所 世田谷美術館(世田谷区砧公園1-2)
日時 6月後半予定・調整中
講師 同美術館美術課長・清水真砂氏+森孝-(入館料のみ、参加費無料)

なお、7月以降は追って掲載いたします。参加ご希望の方は電話もしくはFAXで日本陶磁協会事務局(電話03-3292-7124/FAX03-3292-7125)までお申込みください。

▼「テーブルウェア・フェスティバル2007~暮らしを彩る器展~」が2月3日(土)から12日(月)まで東京ドームにて開催される。今年も国内外の食卓の器を一堂に集めて展覧するほか、テーブルウェア大賞に応募された素晴らしい作品も同時に発表される。

▼第2回暮らしを彩る「器と工芸展」が5月13日から6月4日まで大阪ATCホールにて開催される。出展対象は陶芸窯元・作家、陶磁器製造・販売、陶芸機材、洋食器、テーブルウェア関連商品工芸品(ガラス、伝統工芸品、竹細工、漆器、染物等)、華道・茶道関連用品等。出展申込締切は2月28日。詳しくはアスパ(大阪市浪速区難波中1-6-8 一栄総合ビル5F 電話06-6645-6006/FAX06-6645-6010/Eメールアドレス:yoshida@aspa6.co.jp)担当吉田もしくは、テレビ大阪事業局(大阪市中央区大手前1-2-18 電話06-6947-1912/FAX06-6947-1941)担当近藤、浅野までお問い合せ下さい。

▼2006年11月26日から30日の5日間、クリスティーズ香港が開催した東洋美術、宝石、時計の一連のオークションの落札総額が16億4千万香港ドル/2億1千万米ドル(約246億円)に達し、アジアで開催されたオークションとしては史上最高の落札総額を記録した。
なかでも、中国美術等を含む東洋美術一連のオークションの落札総額が12億7千万香港ドル/1億6300万米ドル(約19億円)と、2006年春の結果の50%増、2005年秋の結果の60%増となった。これは、東洋美術の分野として史上最高の落札総額であると伝える。
陶磁器では、ロバート・チャン氏の個人コレクションから出品された清朝の古月軒の小碗が1億5132万香港ドル/1967万1600米ドル(約22億7千万円)という驚くべき高額で落札され、これはアジアで落札された全ての美術品の中での最高額であり、清の陶磁器としても史上最高の落札額という。
杏の花が咲き柳が揺れる中、燕が飛び交う春の情景を粉彩で描いた径11センチの繊細な小椀で、一対だった作品だが、一点はロンドンのデヴィッド財団の所蔵となっており、この小碗は個人所蔵に残る唯一の作品とのことである。

▼東京オペラシティアートギャラリーでは「土から生まれるもの─コレクションがむすぶ生命と大地」と題して、3月25日まで展覧会が開催されている。出品作品は、小川待子のインスタレーションをはじめ、秋山陽、伊藤慶二、鈴木治の作品ほか、難波田龍起の絵画やニルス・ウドの写真などが展示される。東京オペラシティアートギャラリーは東京都新宿区西新宿3-20-2 電話03-5353-0756。

▼日本民藝館では「柳宗悦と丹波古陶」の展覧会が、3月25日まで開催されている。なお、2月24日(土)午後6時から日本陶磁協会主任研究員・森孝一が「六古窯の中の丹波焼」と題して講演を行う。詳しくは、日本民藝館 電話03-3467-4527まで。

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