▼2007年度日本陶磁協会賞・金賞受賞記念「三原研・鯉江良二展」が8月22日(金)から30日(土)まで、和光並木館5階和光並木ホールで開催されます。今回会場には、鯉江氏の海外での制作活動の一端を伝える壺、甕、茶碗、酒器などの作品百余点と、静寂で凛とした三原氏の炻器花器と器類五十余点が出品されます。
▼平成20年度の会員のための陶磁研究会を次のように開催いたします。
[7月研究会]
「カルロ・ザウリ展─イタリア現代陶芸の巨匠─」
場所 東京国立近代美術館本館企画展ギャラリー
(千代田区北の丸公園3-1 電話03-5777-8600)
日時 7月29日(火)午前10時30分より
講師 唐澤昌宏氏(同美術館主任研究員)
※参加費無料、入館料は各自負担(一般料金・1,000円)。
現代陶芸の偉大な改革者の一人として国際的にも高く評価され、日本にも大きな影響を与えてきたイタリアの巨匠、カルロ・ザウリ(1926-2002)の没後初めての回顧展。その人と作品について解説していただきます。
参加ご希望の方は電話もしくはFAXで日本陶磁協会事務局(TEL.03-3292-7124/FAX.03-3292-7125)までお申込みください。
▼日本陶磁協会筑後支部主催の夏季陶磁研修会が、6月28日(土)行橋市の浪漫館にて開催された。浪漫館収蔵未公開作品の展示と共に、金子賢治常任理事による講演「作家の制作姿勢に見る作品性」が午後1時30分より行われた。また講師による作陶家個人指導も午後2時30分より行われた。
▼平成20年度日本陶磁協会明石支部第1回総会が5月11日(日)、明石市立文化博物館にて開かれました。当日の会員の出席者は32名。総会は午後2時より行われ、小倉尋冨会長の挨拶のあと、平成19年度収支報告があり、続いて会員の動向、同文化博物館と当支部との共催で5月17日から6月15日まで開催の「三田焼展」の作品選定までの経緯報告などがありました。この展覧会に併せ、2階ギャラリーで会員の小倉健氏の作品展も開催されました。
▼茨城県陶芸美術館で7月12日(土)から9月7日(日)まで「岡部嶺男展」が開催される。7月20日(日)午後1時30分からは、「父、嶺男を語る」をテーマに岡部美喜氏と竹内順一館長のトークも行われる。詳しくは茨城県陶芸美術館(笠間市笠間2345 電話0296-70-0011)までお問い合せ下さい。
▼紹鷗、宗旦、宗和、船越、庸軒、江岑、仙叟、宗徧、普斎、原斐、道竿などの茶杓を集めた「茶杓」展が、7月4日(金)から12日(土)まで谷庄・東京店(中央区銀座6-3-2ギャラリーセンタービル4F)で開催される。詳しくは電話03-3572-6688 谷庄までお問い合せ下さい。
▼第16回MOA岡田茂吉賞展の授賞式が6月2日(水)午後2時より、MOA美術館3階応接室にて行われた。MOA美術館館長の岡田イツキ氏より賞状と副賞が手渡された後、絵画部門については川口直宜氏(泉屋博古館分館長)より、工芸部門については白石和己氏(山梨県立美術館館長)より、受賞作家についての説明があった。
絵画部門大賞の松本哲男氏は1990年代半ばより10年の歳月をかけて世界三大瀑布に取り細み、緻密な描写と壮大なスケール感を併せもつシリーズを完結。今回、そのナイアガラ、イグアス、ヴィクトリア・フォールズの三大瀑布が展示された。
絵画部門優秀賞の長沢明氏は「トラ」をモチーフに人間のもつ喜怒哀楽や虚勢や滑稽さ、ひいては内面奥深くに潜む本性を描くユニークな画風で注目されている。
工芸部門大賞の増村紀一郎氏は、乾漆による独自の形態を見事な髹漆技法を駆使した精緻な作風で評価され、また近年は、漆皮技法の研究を踏まえて素材を生かしたやわらかな表現方法を完成させた。
工芸部門優秀賞の今泉今右衛門氏は、鍋島藩窯の伝統を継承し、現代的感性にあふれた格調高いデザインと墨はじきの手法により鍋島焼の表現に新しい世界を築き上げた。
受賞者を代表しては、松本氏と増村氏が御礼を述べられた。
なお、今回の受賞者4名の作品展が7月21日(月・祝)まで、MOA美術館展示室6~8で開催されている。
▼第18回茶道文化学術賞の授賞式が6月13日(金)午後6時より、学士会館本館講堂(千代田区神田錦町3-28)にて行なわれました。平成19年度は、選考委員によって慎重審議の結果、茶道文化学術賞と茶道文化学術奨励賞何れも該当作なし、また研究計画に対する茶道文化学術助成金は次の4件に交付されました。
〇一般学術図書刊行助成
岩間真知子(美術史家)『茶の医薬史─中日医学書の茶」(仮題)
〇一般研究助成
松本康隆〈研究代表〉(奈良文化財研究所非常勤職員)
「近代椅子式茶室前史の研究─中国文人達の空間と日本の文人達の空間比較」
〇一般研究助成
下坂玉起(日本野鳥の会会員)
「羽箒に関する基礎調査研究」
○奨励研究助成
家塚智子(京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター非常勤講師)
「室町文化に関する基礎的研究─「東山文化」再検討─」
贈呈式の後、茶道文化学術賞選考委員長・荒川浩和氏による記念講演「選ぶといふこと」が行われ、講演終了後、ささやかなビュッフェパーティが催されました。