協会ニュース 『陶説』平成21年5月号より

▼平成21年度の会員のための陶磁研究会を次のように開催いたします。

[6月研究会]
「唐三彩と古代のやきもの」
場所 静嘉堂文庫美術館講堂
  (世田谷区岡本2-23-1 電話:03-3700-0007)
日時 6月30日(火)午前10時30分より(入館料のみ、参加費無料)
講師 同美術館学芸員・山田正樹氏

中国の王侯貴族は、死後の地下世界での生活のため、家来や家畜、日常を飾ったであろう豪華な身の回りの品など多くのものを陶器の模型として作り、墳墓に納めました。それら「明器」の数々には当時の人々が描き出した理想の生活や死後の世界観が表現されています。本展では静嘉堂の中国陶磁コレクションより、世界的に知られている「唐三彩」の名品を中心に、きらびやかな彩色の桶など唐時代以前の陶器の数々が展示されます。

参加ご希望の方は電話もしくはFAXで日本陶磁協会事務局(TEL.03-3292-7124/FAX.03-3292-7125)までお申し込みください。

▼<やきもの文化講座>
「辻清明・協の陶芸について」

場所 安与ホール(新宿区新宿3-37-11 電話:03-3352-5123)
日時 7月5日(日)午後2時から4時まで
講師 林屋晴三 + 辻けい + 森孝一(司会)
参加費 3,000円
定員 100名

昨年亡くなられた辻清明氏そのご主人を追うようにして亡くなられた協夫人、お二人の陶芸人生について林屋晴三氏とご長女の辻けいさんに語っていただきます。司会進行は陶磁協会の森が務めます。辻夫妻の作品も展示いたします。ちょうど、お二人の一周忌に当りますのでご参加くださいますようお願いいたします。
なお、参加ご希望の方は電話もしくはFAXで日本陶磁協会事務局(電話:03-3292-7124 FAX:03-3292-7125)までお申し込みください。追って振替用紙をお送りいたします。

▼第47回宗湛会茶会が5月23日(土)午前9時半から午後2時まで、日本料理「とり市」(福岡市室見川河畔 電話:092-881-1031)で開催されます。今回の濃茶席は福岡東洋陶磁美術館、薄茶席は宗湛会世話人が席主を務めます。また、点心席はとり市が担当いたします。会費は2万円。お申し込みおよびお問い合せは、〒810-1000 福岡市中央区天神2-3-7 山想園内宗湛会事務所。電話:092-751-4358まで。

▼第26回田部美術館大賞「茶の湯の造形展」の審査が2月28日、3月1日に行われ、大賞1点、優秀賞2点、奨励賞5点、入選64点がそれぞれ選出されました。
大賞は市野雅彦氏(兵庫県)の「風」、優秀賞は月岡三郎氏(島根県)の「練上剖抜燥焼水指」と豊福博氏(岡山県)の「備前壼」、奨励賞は伊勢崎晃一朗(岡山県)の「引出黒掛分茶盤」、西田宣生氏(高知県)の「碧の器~アサガオ」、松浦喜代子氏(岡山県)の「カセ胡麻壼」、金重榛氏(岡山県)の「備前茶入」、高原卓史氏(岡山県)の「銀彩山女紋平向付」、入選は相賀真志郎氏(岡山県)の「備前茶境」をはじめ64点。
なお、入選作は6月7日(日)まで田部美術館(松江市北堀町310-5 電話:0852-26-2211)にて展示されています。

▼日本陶磁協会湘南支部およびPKO法人茶の湯文化研究会青山会により6月28日(日)の午前9時から午後3時まで「夏越(なごし)の茶会」が開催されます。
会場は高田馬場・茶道会館(新宿区高田馬場3-39-17 電話:03-3361-2446)。
古式に則った「四頭の茶会」で、濃茶席(席主・黒田和哉氏)、薄茶席(席主・中村宗勧氏)、香席(御家流・大村宗世氏)、点心席。
会費は1万円。申込、お問い合わせは青山会(電話:090-3574-3988)まで。

▼先年、裏千家・鵬雲斎大宗匠より「陶治斎」の斎号を拝命された十代大樋長左衛門氏の「陶治斎拝命披露十代大樋長左衛門展」が4月9日(木)から14日(火)まで金沢の香林坊大和で開催された。本展では、陶治斎拝命披露の記念作品に加え、伝統の茶陶で茶碗、水指、花入、香合、香炉と現代的な陶額、墨彩などの最新作百余点が一堂に展観された。

▼福井県陶芸館のリニューアルオープンを記念して「日本六古窯フォーラム」が、4月25日(土)に越前陶芸村文化交流会館にて催されました。今回のフォーラムのテーマは「伝統・生業・創造」で、「製陶産地の伝統と未来」と題しての井上喜久男氏(愛知県陶磁資料館館長補佐)の基調講演の後、六古窯を代表する陶芸家を交えてのパネルディスカッションが行われました。なお、福井県陶芸館では5月31日(日)まで「日本のやきもの ─ 佗びと華麗の世界」(文化庁が所蔵する日本各地の名品約30点を展示)と「日本六古窯作家展」(六古窯を代表する窯元の作品を展示)が同時開催されています。

▼「江戸時代の唐津焼入門」など本誌に執筆していただいております東中川忠美氏が、4月1日付で佐賀県立名護屋城博物館の館長に就任されました。心よりお祝い申し上げます。

▼岡仙汲古堂が本店、新潟店のほかに万代店を新しく開店されました。
〒950-0088新潟市中央区万代4丁目3-2(ANAクラウンプラザホテル向い)
電話:025-384-4884
ホームページ:http://www.okasen.net

▼入澤企画制作事務所代表の入澤美時氏が食道癌のため、3月31日午後3時15分に死去されました。享年61歳。通夜は4月3日(金)18時より告別式は4月4日(土)11時より、東京都内の中央区立セレモニーホールで行われました。喪主は入澤ユカ氏。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

▼6月号から「陶説」の印刷所が替ります。それに伴い、随筆の四段組は三段組となり、文字も大きくいたします。二段組、四段組も書体を変え、より読み易いものといたしましたので、ご報告いたします。
また、前号でもお伝えしましたが、一般をも範疇に入れた紙面づくりを考えておりますので同封のアンケート用紙にご記入の上、是非共会員の皆様のご意見ご希望など、編集部宛にFAXしてください。(編集部)

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