協会ニュース 『陶説』平成25年1月号より

▼公益社団法人認定記念及び『陶説』創刊六十周年記念論文募集のご案内

今年4月より募集を行っておりましたが、常任理事会により、諸般の事情に鑑みて募集期間を来年8月末日まで伸ばすことに決定いたしました。当初の期日に併せてすでに提出された方々にはご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了解くださいますよう、お願い申しあげます。

テーマ・応募条件
やきものについての論文で、陶磁文化を社会に広め、文化の発展に寄与するという本協会の活動理念に適ったもので、文章表現はなるべく平易なものを望みます。時代は問いませんが、日本・中国・朝鮮・考古・近現代の五つのジャンルの中より選択していただきます。(日本語で8,000字から12,000字程度)。未発表に限る。

応募締切
2013年8月31日(土)消印有効

応募方法
市販の四百字詰の原稿用紙、あるいはA4サイズのプリント用紙を使用のこと。参考図版や写真なども規定サイズの用紙(A4)に出力または複写した状態で添付(本文・図版ともデジタルメデイアでの応募は不可)、応募原稿の最初のぺージに規定の応募用紙を添付し、標題と内容のサマリー、氏名、年齢、職業、連絡先を明記のこと。

審査委員長
根津公一

審査委員
赤沼多佳・荒川正明・伊藤嘉章・井上喜久男・今井敦・大橋康二・片山まび・唐澤昌宏・竹内順一・中ノ堂一信

発表は2014年1月『陶説』誌上にて行います。表彰は各ジャンルの中より優れた論文と審査されたものに賞状と副賞十万円を4名に授与、さらに、最も優れた論文に最優秀賞として賞状と副賞二十万円を1名に授与いたします。但し、優れた論文が見当たらない場合は賞状と副賞が贈られないこともあります。なお、受賞の論文は『陶説』に掲載いたします。

応募先
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-9 日本医事新報社ビル3階
公益社団法人 日本陶磁協会 論文募集係

問合せ
電話:03-3292-7124/FAX:03-3292-7125

▼「第54回日本陶磁協会賞受賞作家展」が2013年2月2日(土)から11日(祝)まで、銀座・和光本館6階の和光ホールにて開催されます。伝統からオブジェまで、歴代受賞作家47名による力作とともに「思いを伝える」をテーマにした作品など合わせて130余点が並びます。2月9日(土)午後2時からは川瀬忍氏によるギャラリートークを催します(会期中無休、午前10時から午後7時〈最終日は午後5時〉まで営業)。

▼6月5日(水)に「陶説創刊六十周年記念茶会」を根津美術館にて開催いたします。詳細は添付の案内をご覧ください。定員300名、予約制、会員の方は会費25,000円のところ会員特別割引15,000円で優先的に受付いたします。3月29日(金)までにお申込みください。

▼会員のための陶磁研究会を次のとおり展覧会に合わせて開催いたします。

「オリエントの美術」展

場所:出光美術館・レクチャールーム(東京都千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9階)
日時:1月29日(火)午前10時30分から(所要時間約1時間30分)
講師:岡野智彦氏(中近東文化センター附属博物館首席研究員)
定員:30名
参加費:入館料のみ(一般1,000円)

本展覧会につきましては今月号の20頁に紹介記事を掲載しております。

参加ご希望の方は電話もしくはFAXにて日本陶磁協会事務局までお申し込み下さい。(電話:03-3292-7124、FAX:03-3292-7125)

▼第46回女流陶芸公募展が京都市美術館にて11月21日~27日に開催され、その前日20日、同美術館にて、青柳正規(国立西洋美術館館長)、乾由明(京都大学名誉教授)、潮江宏三(京都市美術館館長)、林秀行(陶芸家・京都造形芸術大学客員教授)、坪井明日香(女流陶芸代表)の各氏による審査の結果、次の通り受賞者が発表されました。

文部科学大臣賞は菊見吟子氏(大阪)の「絲を信じた女」、河北記念賞は原裕子氏(兵庫)の「Landscape ’12」、女流陶芸大賞は松本郁美氏(京都)の「téte」、なにわ国内留学賞は上田久乃氏(長野)の「雲の記憶─縄文─」、女流陶芸新人賞は梅本依里氏(大阪)の「頭の上に咲いたもの」、T氏賞は田中芳子氏(大阪)の「夕暮のシルエット」、京都府知事賞は杉山絵子氏(栃木)の「連々」、京都市長賞は田原形子氏(東京)の「ナイチンゲールの夢」、朝日新聞社賞は鈴木安江氏(京都)の「余白の感情」、NHK京都放送局賞は阿部綾子氏(千葉)の「瞬間」。

▼「第42回公募全陶展」が東京都美術館で11月17日から24日まで開催され、次のとおり受賞者が発表されました。文部科学大臣賞には梅澤順子氏(東京)の「いーぶん」、東京都知事賞には渡辺稔浩氏(神奈川)の「連蓮」、全陶展大賞は佐々木直美氏(東京)の「想」、谷中田賞には山川恭子氏(神奈川)の「海を渡る蝶」、清水賞には三澤靖子氏(埼玉)の「カオス・誕生」、CCU青山賞には豊田章博氏(神奈川)の「記憶の鼓動」、理事優秀賞には山角昌江氏(神奈川)の「凛として」、会員優秀賞には井上具彦氏(東京)の「石化の静寂」、会友優秀賞には宗形清英氏(東京)の「composition 陰 翳─64」、新人賞に蛇石純美氏(東京)の「水の旋律」が入賞しました。招待審査員は黒田和哉氏(陶磁評論家)と金子賢治氏(茨城県陶芸美術館館長)。なお、展覧会は東京都美術館の後、3月26日(火)から31日(日)まで鹿児島県歴史資料センター黎明館(電話:099-222-5100)に巡回します。

▼「平成24年度日本民藝館展─新作工芸公募展」が12月9日から23日まで行われました。日本民勢館賞は新垣みどり氏(沖縄県)の「首里花倉織着尺」、ほか陶芸関係では日本民勢協会賞に柳瀬朝夫氏(大分県)の「打刷毛目大土瓶」、奨励賞に五十嵐元次氏(福島県)の「白磁尺一寸皿」が受賞されました。

▼「第52回日本クラフト展」の経済産業大臣賞・日本クラフト大賞は井川健氏の「落陽」(漆/大皿)が受賞、ほか陶芸では奨励賞に鍾ウェンティン氏の「微風雨池畔」、布下翔碁氏の「たゆたふ」が受賞しました。招待審査員は石井千春(「通販生活」編集長)、唐澤昌宏(東京国立近代美術館工芸課長)、柳田邦男(ノンフィクション作家)の各氏。

▼「カラフル×モノクロ、前田正博×日本画」展が佐野市立吉澤記念美術館(電話:0283-86-2008)にて1月26日(土)から4月14日(日)まで開催されます。展観ではカラフルな色絵で知られる前田正博氏の従来の作品と近年のモノクローム調の作品を対比しつつ、初期から最近作まで三十点余で構成し、館蔵の近現代の日本画作品をあわせて展示。また、板谷波山の陶芸作品約十点も展示。

▼「未来を担う美術家たちDOMANI・明日展 2013」が1月12日(土)から2月3日(日)まで国立新美術館(電話:03-5777-8600)で開催されます。文化庁により派遣され海外研修を行った作家の発表展で、陶芸では青野千穂氏の作品が出品されます。

▼昨年『陶説』9月号にて報告いたしました、原発事故により避難を余儀なくされ産地での作陶ができなくなっていた大堀相馬焼協同組合は、二本松市小沢工業団地に「陶芸の杜 おおぼり二本松工房」として活動を再開し、陶芸教室(要予約)も催しています。営業時間は午前10時から午後4時まで、定休日: 火曜日、住所:福島県二本松市小沢字原115-25、電話 0243-24-8812。来場の際は事前に事務所にご連絡ください。

▼重要無形文化財「萩焼」の保持者、三輪壽雪(本名節夫)氏が12月11日午後7時3分、老衰のため御自宅で逝去されました。享年102歳。2004年には日本陶磁協会賞制定五十年記念賞を受賞されていました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

▼昨年4月1日から賛助会員の募集を始めました。一口一万円で五口からです。現在の賛助会員はイセ文化基金、井上オリエンタルアート、北山美術店、十四代今泉今右衛門氏、十四代酒井田柿右衛門氏、神通静玩堂、鈴木藏氏、中島宏氏、はごろもフーズ、原田拾六氏、繭山龍泉堂、渡邊三方堂です。心より感謝申し上げます。

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