▼「第65回日本陶磁協会定期総会」を5月18日(月)午後4時から日本医事新報社ビル3階会議室にて行います。往復葉書にて案内状を郵送いたしますので、出欠を明記のうえ、欠席の場合は委任状欄に必要事項をご記入いただき、必ずご返信ください。
▼「平成27年度日本陶磁協会茶会」のご案内
本年も根津美術館・茶室にて日本陶磁協会主催による茶会を開催いたします。
日 時 6月17日(水)10時~15時まで
場 所 根津美術館・茶室(港区南青山6-5-1)
茶 席 披錦斎・一樹庵 濃茶席 席主 潮田洋一郎
弘仁亭・無事庵 薄茶席 席主 安田眞一・安田尚史
閑中庵・牛部屋 番茶席 日本陶磁協会常任理事
講堂 点心席 東京・吉兆
会 費 会員15,000円 一般25,000円
【お申込方法】葉書にて会員番号・お名前・ご住所・電話番号・同伴者人数をご記入の上、日本陶磁協会事務局宛(〒101-0062 千代田区神田駿河田2-9)にお申込みください(先着順)。折り返し振替用紙、および入館券をお送りいたします。
▼「第31回鈍翁茶会」が下記のとおり開催されます。
日 時 6月27日(土)、28日(日)午前9時~午後4時
ところ 清風荘・宝紅庵(山形市来原町2-16-7、山形市もみじ公園内)
茶 席 濃茶席 嶺松庵 小川宗洋氏
薄茶席 即心庵 佐藤宗閖氏
立礼席 里松庵氏
茶 券 前売り 8,000円、当日 9,000円
申込先 鈍翁茶会実行委員会事務局
(〒990-0034 山形市東原町2-16-7清風荘内 電話:023-622-3692)
問合せ先 上記事務局、もしくは飯田好日堂(電話:03-3561-2033)、古玩堂(電話:03-3443-4046)。
▼乾山「色絵竜田川文透彫反鉢」、「祥瑞蜜柑水指」が重要文化財指定に。3月13日開催の文化審議会文化財分科会の審議・議決を経て、国宝2件、重要文化財39件が指定されました。このうち陶磁器では「色絵竜田川文透彫反鉢」(尾形乾山作・岡田美術館蔵)と「祥瑞蜜柑水指」(景徳鎮窯・明・湯木美術館蔵)が。ほか考古資料において「土偶」(縄文中期・長野県坂上遺跡出土・富士見町蔵)が重文に指定されています。作品は東京国立博物館・本館(電話:03-5777-8600)の「平成27年 新指定 国宝・重要文化財」展にて5月10日(日)まで展示しています。
▼「第8回京畿世界陶磁ビエンナーレ」が5月31日(日)まで韓国京畿道の利川セラピア・広州昆池岩陶磁公園(京畿陶磁博物館)・驪州ドジヤセサンを会場に開催しています。今回のテーマは「色─Ceramic Spectrum」。陶磁芸術の役割とその範囲について、「本色、彩色、異色」という色の概念と、「過去、現在、未来」の時間的流れと連続性を結びつけた新しい視点からの模索が試みられています。会期中には「収斂と拡散」展、「東アジア伝統陶芸」展、「感覚を彩る」展など様々なイベントを開催。「2015国際公募展」(会場一利川セラミックス創造センター)では世界74カ国、計2,629点(1,470名)の応募より選ばれた97点(28カ国、93名)の作品が展示されています。今回のグランプリはNeil Brownsword氏(イギリス)の[National treasure]でした。ビエンナーレの詳細は韓国陶磁財団HP(https://www.kocef.org/)をご覧ください。
▼「樂吉左衛門 Modern 吉左衛門の茶陶」展が佐川美術館・樂吉左術門館(電話:077-585-7800)にて10月4日(日)まで開催しています。常に斬新な造形美の世界を表現し続けている樂古左術門氏の作品より、茶碗・茶入・水指をはじめ、ふだんあまり目にすることのない花入・火入・蓋置・建水・ぐい呑などが展観されます(88~89頁も参照ください)。
▼「樂─茶碗の中の宇宙」展がロサンゼルス・カウンティ美術館にて6月7日(日)まで開催しています。海外における、これまでにない規模の樂歴代展で、重要文化財2点、重要美術品1点を含む、樂家初代長次郎から当代十五代樂吉左衛門、また未来へつなぐ次代樂篤人までの作品、約100点が一堂に展観されます。本展は内容を一部変更して、ロシアのエルミタージュ美術館(7月11日~9月6日)、プーシキン美術館(9月22日~11月15日)へ巡回します。
▼「内田鋼一─手と眼─」展が樂翠亭美術館(電話:076-439-2200)の開館5周年記念展として6月14日(日)まで開催しています。樂翠亭美術館の土と落葉の灰によって制作した樂翠手茶碗の初お披露目となる茶室をはじめ、懐石のしつらえなど美術館全体が内田氏の手によりしつらえられ、さらに井上有一の書も特別展示しています。また、展示室「藏」では作家の審美眼によって収集された古い生活用具などを展示(93頁も参照ください)。
▼「東海・甲信越のうつわ展」が伊丹市立工芸センター(電話:072-772-5557)にて二部構成で開催されます。一部「工芸─陶・漆・竹・木」6月6日(土)~28日(日)、二部「うつわ─クローズアップ・陶─」7月3日(金)~20日(祝)。三十代から七十代までの幅広い年代、37名の作家により、技巧を凝らした作品から生活に取り入れやすい作品まで、約300点を展示(86頁もご覧ください)。
▼「琳派四百年記念 現代作家二百人による日本画・工芸展 京に生きる琳派の美」が5月17日(日)まで京都文化博物館(電話:075-222-0888)にて開催しています。琳派四百年を記念し、日本文化の中に脈々と流れる琳派の精神を確認、再認識するとともに更に発展させ、琳派を切り口に京都から日本文化を発信する展観です。展観は京都日本画家協会と京都工芸美術作家協会が初めて合同で開催するもので、陶芸家では片山雅美氏・今井眞正氏・伯耆正一氏他の作品が出品されます(88頁も参照ください)。
▼「琳派四百年 古今展─細見コレクションと京の現代美術作家─」が5月23日(土)~7月12日(日)に細見美術館(電話:075-752-5555)にて開催されます。本展は、京都ゆかりの現代美術作家で、「陶」の新たな世界を追求する近藤高広氏ほか、名和晃平氏、山本太郎氏の作品と、作家が選んだ琳派作品をはじめとする細見コレクションとの共演展です(92頁も参照ください)。
▼「ファエンツァ FAENZA─ファエンツァ際陶芸展受賞作家より」が関口美術館・東館(電話:03-3687-6595)にて5月24日(日)まで開催しています。1938年に創設され、陶芸の国際的なコンタールの中で最も長い歴史を持つファエンツァ国際陶芸展にて受賞した日本人受賞作家より18名の作家の作品が展示されます。出品作家=林康夫・前田勝代・平井智・深見陶治・秋山陽・西村知子・松田百合子・寄神宗美・西村歓子・池端寛・岸映子・川上智子・加藤智也・林茂樹・二村一益・赤沢嘉則・出和絵理・作元朋子。なお本館では「生誕百年 柳原義達の世界」展を開催しています(最寄駅‥東京メトロ東西線葛西駅・徒歩十分、開館時間一午前11時~午後6時、月曜休館)。
▼「茶~今日のしつらえ」が札幌芸術の森工芸館(電話:011-592-4122)にて6月28日(日)まで開催しています。全国各地で活躍する陶芸作家、そして北海道の造形・工芸作家が手がける「現代の茶会」をテーマにした作品が一堂に会します。出品陶芸家=阿妻一直・上ノ大作・大野耕太郎・尾形香三夫・加地学・北川智浩・工藤和彦・清水しおり・下沢敏也・中村照子・中村裕・南正剛・鈴木卓・高橋朋子・小山耕一・小川待子・アサ佳・伊藤秀人・大江憲一・加藤委・加藤亮太郎・川端健太郎・木谷恵美・桑田卓郎・鈴木伸治・新里明士金憲鎬・鯉江明・鯉江良二・内田鋼一・片山亜紀・藤田直毅・市野雅彦・伊勢崎晃一朗・伊勢崎紳・田淵太郎(94頁も参照ください)。
▼「愛知教育大学─陶とガラスの造形展」が瀬戸市新世紀工芸館(電話:0561-97-1001にて6月21日(日)まで開催しています。愛知教育大学造形文化コースの陶芸とガラス専攻の学生、卒業生(陶芸21名、ガラス5名)の作品が出品されます。
▼両足院「多聞会」が、本年11月に開催予定の「京・焼・今・展2015─琳派─」に先立って開催されます。展覧会は、伝統を受け継ぎ、次なる時代へとつなげていけるよう、京焼の“いま”を探究していくことを試みる展観で、「多聞会」(勉強会)はプレイベントとして開催されます。
〔多聞会一覧〕
・5月3日(祝)「京焼窯跡の発掘調査と実験考古学─鳴滝乾山窯跡と道仙化学製陶所を中心にして─」講師・木立雅明氏(立命館大学教授)
・6月7日(日)「乾山は、なぜ琳派なのか?」講師・尾野善裕氏(奈良文化財研究所)
・7月12日(日)「陶芸からみる琳派」講師・清水愛子(「京・焼・今・展」発起人)
・7月25日(土)「乾山─その意匠の系譜」講師・岡佳子氏(大手前大学教授)
参加費600円、事前予約制(電話:075-561-3216、電話受付は10時~16時)、 詳細は両足院HP(http://ryosokuin.com/guide/request.html)を参照ください。
▼「第3回陶美展」の審査結果が発表されました。出品224点のうち152点が入選し、最高賞の日本陶芸美術協会賞には小山耕一氏の「彩色正燕子六稜鉢」が選ばれました。ほか、茨城交通賞(優秀賞)に須藤訓史氏の「押点文陶筥」、札幌インテリアアクア賞(優秀賞)に明石拓馬氏の「青白磁鉢“蒼穹”と、十四代柿右衛門記念(98)賞(優秀賞)に黒岩達大氏の「緑釉花器」、高島屋賞(優秀賞)に浜渡富雄氏の「彩泥紙抜連環文器」が決まりました。また奨励賞には奥川俊右衛門・北濱芳恵・新藤晋・福野道隆・真鍋千恵子・望月集各氏の作品が選ばれています。審査員は井上康徳・唐澤昌宏・白石和己・武腰潤・中田一於・前田正博の六氏。展観は5月27日(水)~6月2日(火)に日本橋高島屋にて開催されます。なお5月30日(土)午後1時30分から列品解説(唐澤昌宏氏)が行われます。
▼「第121回九州山口陶磁展」が5月8日(金)まで開催しています。会場は、第一部「美術工芸品・オブジェ」が佐賀県立九州陶磁文化館(電話:0955-43-3681)、第二部「産業陶磁器」が有田商工会議所(電話:0955-42-4111)です。受賞結果については次号にて掲載いたします。
▼「第54回日本現代工芸美術展」の受賞作品が決まりました。陶芸に関しては以下のとおりです。内閣総理大臣賞に大樋年雄氏のGaia Vessel「尊崇・2015」」、文部科学大臣賞に永澤永信氏の「霖雨」、東京都知事賞に杉原外喜子氏の「連XIII」、NHK会長賞に石添秀正氏の「翠翔」が受賞されました。このほか、現代工芸本会員賞には井上英基・村越郁夫・中村厚子の三氏の作品が、現代工芸賞に萩下雅美・梅田洋・竹内剛・藤田晃一の四氏の作品が、現代工芸新人賞に近藤なを氏・吉田陽助氏の作品がそれぞれ受賞されました。なお、展観は東京都美術館(終了)のあと愛知県美術館(~5月3日)、京都市美術館(5月26日~31日)、金沢21世紀美術館(6月16日~21日)、神奈川県民ホール(7月1日~15日)、徳島県郷土文化会館(8月1日~9日)、身延町なかとみ現代工芸美術館(12月11日~1月24日)に巡回します。
▼「2015播磨・工芸ビエンナーレ」において応募数98点(67名)より53点(48名)が入選し、グランプリには小野紘之氏の「深海」(陶芸)が選ばれました。ほか陶芸では、準グランプリに萩原洋司氏の「Seed」、工芸会賞に喜多千景氏の「木霊II」、二十周年記念に大木元氏の「彩釉線象嵌壺」が選ばれ、佳作には児玉玲央奈氏、井上久氏の作品が入賞しました。
▼「第43回伝統工芸陶芸部会展」の受賞作品が決まりました。日本工芸会賞に井口雅代氏の「釉彩百合文花器」、小山耕一氏の「彩色正燕子蓋物」と望月集氏の「花文皿 “椿”」が選ばれました。展観は5月27日(水)~6月2日(火)に日本橋三越本店にて開催されます。
▼「第46回東海伝統工芸展」の受賞作品が決まりました。陶芸に関しては、日本工芸会賞に黒岩達大氏の「緑釉花器」、愛知県知事賞に梅本孝征氏の「色絵流加彩大鉢」、岐阜県教育委員会賞に大島梓路氏の「彩磁木槿文組鉢」、三重県教育委員会賞に「焼締南蛮線紋茶注」、名古屋市長賞に鈴木健氏の「志野大鉢」が受賞されました。展観は、丸栄(5月7日~12日)、岐阜高島屋(5月14日~19日)に巡回します。
▼「第44回日本伝統工芸近畿展」があべのハルカス(~5月6日)、京都高島屋(5月20日~25日)にて開催されます。陶芸関係の受賞は、奈良県教育委員会教育長賞に平井明氏の「彩紋鎬花器」、日本経済新聞社賞に山中辰次氏の「青瓷白暈し大鉢」、新人奨励賞に神崎秀策氏の「緋彩長方皿“漣痕”です。
▼「第58回日本伝統工芸中国支部展」が、天満屋岡山店(5月20日~25日)、ふくやま美術館(6月2日~7日)、鳥取県立博物館(6月17日~22日)にて開催されます。陶芸関係の受賞は、日本工芸会中国支部長賞に橋本和哉氏の「備前緋襷窯変花器」、岡山県知事賞に伊勢崎晃一朗氏の「備前打文長皿」、鳥取県知事賞に森和之氏の「青白磁組鉢」、山陽新聞社賞に福本寛美氏の「色絵オリーブ文組皿」が決まりました。
▼「第50回記念西部伝統工芸展」が福岡三越(5月26日~31日・福岡)、鶴屋百貨店(6月17日~22日・熊本)、トキハ本店(6月25日~30日・大分)にて開催されます。
▼さかい利晶の杜が大阪・堺市に3月20日(金)よりオープンしました。本施設は千利休茶の湯館・茶の湯体験施設・与謝野晶子記念館・観光案内展示室からなり、堺の歴史と文化を多様な角度から楽しめます。千利休、与謝野晶子のもてなし、創作の原点を紹介し、立礼呈茶や茶室お点前体験などの茶の湯体験もできます。住所:大阪府堺市堺区宿院町西2-1-1(最寄駅・阪堺線宿院駅、南海本線堺駅)、電話:072-260-4386、休館:第三火曜、観覧時間:午前9時~午後6時、観覧料:大人300円。
▼平成26年度愛知県芸術文化選奨の文化新人賞に陶芸家の服部真紀子氏が選ばれました。本賞は芸術文化の向上発展に貢献し、業績が顕著な個人・団体を表彰するもので、26年度は文化賞、文化新人賞に各4名(団体)が選ばれています。