▼2月6日に日本陶磁協会賞の選考委員会を開催し、2015年度の協会賞は鈴木徹氏に、金賞は秋山陽氏に決まりました。詳細は次号にてご報告いたします。
▼「日本陶磁協会設立70周年記念茶会のご案内
本年は昭和21年1月に日本陶磁協会が設立されて、ちょうど70年目にあたります。これを記念して、5月20日(金)午前9時より午後3時まで(最終:午後2時入席)、東京美術倶楽部・茶室にて「日本陶磁協会設立70周記念茶会」を催すことになりました。また、今回は十五代樂吉左衛門様に記念講演をお願いいたしました。さらに、「茶陶名品展」ならびに日本陶磁協会賞受賞作家を中心とした「現代の茶碗展」を開催いたします。
日 時 5月20日(金) 9時~15時(受付14時まで)
会 場 東京美術倶楽部(東京都港区新橋6-19-15)
茶 席
濃茶席 席主・日本陶磁協会
薄茶席 席主・伊勢彦信氏(イセ文化財団理事長)
点心席 東京・吉兆
定 員 400名(先着順)
講 演
講師 十五代樂吉左衛門
時間 14時より
定員 200名(要申込・先着順)
展 観 茶陶名品展
現代の茶碗展
会 費 会員15,000円、一般25,000円
〔お申し込み方法〕 会員番号・お名前・ご住所・電話番号・同伴者人数および講演出席の有無をご記入の上、日本陶磁協会事務局まで葉書にてお申し込み下さい。折り返し振込用紙、および入場券をお送りいたします。(宛先=公益社団法人 日本陶磁協会事務局 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-9)。
▼3月研究会
本号で特集いたしました、静嘉堂文庫美術館で開催の「茶の湯の美、煎茶の美」展(3月21日まで開催)に合わせて研究会を行います。
場 所 静嘉堂文庫美術館・講堂(地下一階)(東京都世田谷区岡本2-23-1)
日 時 3月18日(金) 午後1時30分より
講 師 佃一輝氏(一茶庵宗家)
※講演前に学芸員の方による展覧会の内容紹介があります。
定 員 120名
参加費 入館料のみ(一般1,000円)
申込方法 電話にて日本陶磁協会事務局(電話:03-3292-7124)までお申し込み下さい。
▼4月研究会
次号で特集予定の、町田市立博物館で開催の「常盤山文庫と町田市立博物館が語る─中国陶磁うつくし」展(3月12日~5月8日開催)に合わせて研究会を行います。
場 所 町田市立博物館(町田市本町田3562)
日 時 4月13日(水) 午後2時より
講 師 矢島律子氏(同館・学芸員)
定 員 30名
参加費 入館料のみ(一般300円)
申込方法 電話にて日本陶磁協会事務局(電話:03-3292-7124)までお申し込み下さい。
▼公募展「マイヤー×信楽大賞 日本陶芸の今─伝統と革新」が滋賀県陶芸の森陶芸館(電話:0748-83-0909)にて3月12日(土)~6月12日(日)に開催されます。本展は日米共同企画の公募展で、昨年5月に国内31都府県・285点の応募から、日米の審査員が選考した入賞・入選作26点を紹介する展観で、昨年9月~1月にアメリカ・マイヤーガーデンで開催された展観の巡回展です。伝統の技に美を追求した作風、陶の可能性と限界に挑む表現や現代のうつわなど、時代を映し出しながら、多様な様相を示す現代陶芸の一断面を示し、その未来像を模索します。
なお、「近江のやきもの」展が同時開催され、中世古窯の信楽焼をはじめ、茶陶で名高い膳所焼や彦根藩窯として栄華を極めた湖東焼など、近江に花開いた個性豊かな陶窯の作品を展観します。(81頁も参照)
▼「第13回波山の夕べ」が3月3日(木)午後6時から、しもだて地域交流センター・アルテリオの1階集会室(茨城県筑西市丙372)にて開催されます。入場無料。今回のテーマは「波山寫直館」。近年、相次いで板谷波山の写真が見つかっており、そのほとんどが初見のもので、これらを通して、波山の人間像に迫ります。ゲストは、御令孫の村田あき子氏・板谷駿一氏、また荒川正明氏(学習院大学教授)、青木豊氏(写真家)他。詳細はT’s設計室(電話:0296-23-2607)までお問い合わせください(97頁も参照)。
▼十代大樋長左衛門氏(88歳、本名・奈良年郎)が3月27日に「大樋長左衛門(十一代)」の名を長男の年雄氏(57歳)に譲り、十代は「大樋陶冶斎」を名乗ることとなりました。陶冶斎氏は文化勲章受章者で、昭和32年度の日本陶磁協会賞を受賞されています。
▼第74回山陽新聞賞の文化功労の部門において陶芸家・島村光氏(73歳、備前市在住)式が受賞されました。本賞は、岡山・広島県などで地域社会に貢献した個人・団体を顕彰し、山陽新聞社より毎年贈られる賞で、本年は10名2団体が受賞されました。
▼茶人・陶磁研究家の杉浦澄子氏が2月10日に逝去されました。享年94歳。杉浦氏は『陶芸家との対話』『茶の湯とやきもの』『江戸期の茶陶』など多数の著書があり、『陶説』へも玉稿を数多くいただいておりました。心より御冥福をお祈り申し上げます。