▼「第1回日本陶磁協会 現代陶芸奨励賞 北海道展」を10月15日(土)~11月13日(日)に札幌芸術の森工芸館にて開催いたします。
日本陶磁協会「現代陶芸奨励賞」は、陶芸部門(陶芸作品)及び産業陶器部門(産業陶器)における優れた作品に対して贈られるもので、伝続からオブジエまで幅広い作品を対象とし、ジャンルは問いません。第1回の北海道展開催にあたり、道内で活躍する作家の作品を公募いたします。応募締切は9月10日(土)。「現代陶芸奨励賞」を陶芸部門より3名、産業陶器部門より2名を選定し、10月16日(日)午後2時から表彰式・懇親パーティを札幌全日空ホテルにて開催します。詳細は協会ホームページをご覧ください。
▼平成28年春の褒章において陶芸関係の方が下記のとおり受章されました。
旭日双光章:安藤日出武氏(岐阜県多治見市、岐阜県重要無形文化財「黄瀬戸」保持者)文化財保護功労
瑞宝単光章:浅蔵興成氏(浅蔵五十吉、石川県小松市、九谷焼陶芸家)伝統工芸業務功労
瑞宝単光章:清水源二氏(愛知県常滑市、常滑焼陶芸家)伝統工芸業務功労
▼「第41回古九谷修古祭」が6月25日(土)、26日(日)に開催されます。
古九谷の発祥地、石川県加賀市山中温泉にて、古九谷の歴史的、文化的意義を再評価し、全国に関心を高めるため毎年開催。下記のほか、古九谷名品展や地元作家による現代陶芸展、古九谷発掘資料展など多彩な催しがあります(問合せ先:事務局 電話:0761-78-0330)。
開幕式「後藤才次郎顕彰供養祭」25日9時30分、会場:国分山医王寺
講演「古九谷に魅せられて」講師:武腰潤氏(石川県九谷焼美術館館長)、会場:芭蕉の館
▼「瀬戸陶芸協会設立80周年」 昭和11年に「瀬戸陶芸協会」が設立され、今年で80周年を迎えることを記念して、下記の展覧会が開催されます。
「瀬戸陶芸の歩みと瀬戸陶芸協会の今」
瀬戸市美術館、6月4日(土)~7月31日(日)
現在活躍する会員の作品とともに、会の確立に寄与した物故の陶芸家の作品も展示。(87頁もご覧ください)
「瀬戸の現代陶芸─瀬戸陶芸協会の今」
東海東京フィナンシャルギャラリー・日本橋(東京)、
9月21日(水)~10月7日(金)
「土と技と人(仮)」
古川美術館分館爲三郎記念館(名古屋)、10月29日(土)~12月18日(日)
問合先(3展とも)=瀬戸陶芸協会事務局(電話:0561-84-1093)
▼「第11回パラミタ陶芸大賞展」がパラミタミュージアム(電話:059-391-1088)にて6月23日(木)~7月31日(日)に開催されます。今回も全国の美術館・画廊・評論家より推薦された「時代を代表する陶芸家」の上位6名の作家の作品が展示されます。
出品作家:今泉毅(埼玉)、黒田泰蔵(静岡)、鈴木徹(岐阜)、田中知美(愛知)、中田博士(石川)、牟田陽日(石川)。(敬称略)
大賞の選考は、6月23日~7月18日の一般来館者の投票により決まり、発表式は7月23日(土)に行われます。
▼「伝統と創造 岐阜県重要無形文化財のわざと美」展が岐阜県博物館(電話:0575-28-3111」にて6月19日(日)まで開催しています。「志野」指定の加藤孝造氏・若尾利貞氏・林正太郎氏、「織部」指定の玉置保夫氏、「黄瀬戸」指定の安藤日出武氏のほか、「郡上本染」の渡辺庄吉氏、「美直伝日本刀鍛錬技法」の保持団体の作品を一堂に展示し、岐阜の重要無形文化財の今を紹介します。
▼「景徳鎮市エンバ陶磁美術コンクール名作展 世界の磁都景徳鎮 伝統とモダニズムの萌芽」がエンバ中国近代美術館(電話:0797-38-0021)にて7月24日(日)まで開催されます(金・土・日・祝のみ開館)。1990年から93年まで開催された4回の景徳鎮市エンバ陶磁美術コンクールの入賞・入選作品ならびに同時代の中国陶磁作家の作品が展示されます。
▼「方法の発露2016─地域性と個人性─」展が6月4日(土)~16日(木)に石川県政記念しいのき迎賓館(石川県金沢市広坂2-1-1、電話:076-261-1111)にて開催されます。
「方法の発露展」は、美術作品や工芸作品における「つくる」ことの意味を考える展観で、今回のテーマは「地域性と個人性」。
出品作家 陶=板橋廣美・伊藤公象・中田博士・山本健史、漆=岡知代、村本真吾、鍛金=橋本真之・藪内公美、他=長谷宗悦。
アーティストトーク 6月4日(土)午後4時から
シンポジウム「地域性と個人性─私の方法論」 6月16日(木)午後5時30分から、場所:金沢美術工芸大学 パネリスト:板橋廣美・中田博士・橋本真之・村本真吾・藪内公美、モデレーター:横山勝彦。(敬称略)
▼「第22回美濃茶盌展」
庄六賞茶飯展が今展より「美濃茶盌展」と改称し、隔年での開催となります。今回は応募277点より下記のとおり入賞作品が決まりました。
美濃茶盌大賞=久野勝生(岐阜)「志野茶盌」
金賞=安藤工(岐阜)「練込志野茶盌」
銀賞=安藤千都勢(岐阜)「天勁絨RAKU茶盌」
銅賞=岡本達弥(岡山)「糖白黒彩茶盌」、 西功一(岐阜)「練上絖律文茶盌」
奨励賞=津金日人夢(熊本)「青瓷盌」、室伏英治(静岡)「Nerikomi Porcelain Wan Silent Cruise」(敬称略)
審査員は金子賢治・唐澤昌宏・玉置保夫・林正太郎・加藤幸兵衛の5氏。
▼「第113回有田国際陶磁展」が決まりました。本展は、今年より「九州山口陶磁展」から改称し、全国および海外からも募集しています。受賞作品は以下のとおりです。
■美術工芸品・オブジェ部門
一位・文部科学大臣賞=森山寛二郎「切り継ぎ─廻─」
二位・佐賀県知事賞=中尾純「青白磁鉢」
三位・有田町長賞=沢田一葉「風化」
有田焼創業四百年記念佐賀県知事特別賞=岩田義實「方」
有田焼創業四百年記念佐賀県知事特別賞=松永好昭「無限」
佐賀県陶芸協会賞=植木薫「流」
朝日新聞社賞=畑石修嗣「Rin」
熊本放送賞=藤井正「曜変壺」
佐賀県商工会議所連合会賞=山本昌弘「自陶」
佐賀新聞社賞=興梠宜伸「地の章~vessel of Earth.II」
サガテレビ賞=浦郷正一郎「教会の記憶」 陶業時報社賞=山口淀「紅彩・線紋壺」
西日本新聞社賞=佐藤宰治「泥彩綾杉文鉢」
日刊工業新聞社賞=長岡千陽「艶紅の姿」
日本経済新聞社賞=藤家博美「干潟─悠久の時」
読売新聞社賞=宮島正志「香雨」
■産業陶磁器部門
一位・経済産業大臣賞=原田吉泰「白磁光描紋 九寸平皿」
二位・佐賀県知事賞=たなかふみえ「絵変り 小蓋碗」
三位・有田町長賞=艸窯・草場奈美子「彩磁練上藍のデイジーボール」
有田焼創業四百年記念佐賀県知事特別賞=岩永和久「Woody Pot set」
有田焼創業四百年記念佐賀県知事特別賞=西原章「糸切り型打ち絵替り長方皿」
朝日新聞社賞=望月優「カケラコーヒー碗皿」
熊本放送賞=田中売太「渕プラチナ結び小皿五種」
佐賀県商工会議所連合会賞=しん窯・橋口博之「Tyaki」
佐賀新聞社賞=224porcelain・辻論「Tata」(directed by Hands on design)
サガテレビ賞=李荘窯業所・寺内信ニ「HAKUJI Dining tableaccessory」
陶業時報礼賞=川添貞秀「白磁艶消三足銘々皿」
西日本新聞社賞=青木昌勝「氷青磁小鉢」
日刊工業新聞社賞=曽根真由美「染付まめ皿」
日本経済新聞社賞=野中克彦「白磁瓢型小鉢」
読売新聞社賞=鯉江昭萠「夏に使いたい急須」
有田焼却同地協同組合賞=福泉窯「ライスワイングラス・泉・染付華唐草銀彩、ライスワイングラス・泉・余韻手稲穂」
佐賀県陶磁器卸商業協同組合賞=辻浩喜「moon」(敬称略)
▼「第55回日本現代工芸美術展」主催の現代工芸美術家協会は昭和36年に創設され、日本工芸美術の創作活動の奨励、新人の育成とともに国際交流を行ない、日本の現代工芸美術の進展に寄与することを目的に活動し、毎年本展を開催しています。55回目の本展のうち陶芸の受賞が下記のとおり決まりました。
現代工芸本会員賞=松田靖宏「相」、波多野正典「a wing」
現代工芸大賞=上端伸也「宙へ」
現代工芸賞=山岸青矢「idiom」、逸崎いつ子「知の集積」、松永好昭「無限」(敬称略)
本展は東京・愛知・京部に巡回(終了)、その後、石川・金沢21世紀美術館(6月14日~19日)、神奈川・神奈川県民ホール(6月29日~7月13日)、佐賀・佐賀県立九州陶磁文化館(7月24日~8月7日)、山梨・身延町なかとみ現代工芸美術館(9月30日~11月13日)に巡回します。
▼「第51回西部伝統工芸展」の受賞が決まりました。陶芸では下記の作品が入賞しています。
■自由作品の部
九州朝日放送賞=小野隆治「釉象嵌鉢」
朝日カルチャーセンター賞=庄村久喜「白妙彩磁鉢」
KKB鹿児島放送賞=熊本義泰「青磁紫陽花文方形鉢」
奨励賞=浦郷壮「涼風」、中村清吾「白磁鉢I」
■課題作品の部
日本工芸会西部支部賞=井上祐希「白磁千鳥文皿」(敬称略)
本展は福岡三越(6月7日~12日)、熊本・鶴谷百貨店(6月15日~20日)に巡回します。
▼「第59回日本伝統工芸中国支部展」の受賞が決まりました。陶芸では下記の作品が入賞しています。
日本工芸会賞=小原よう子(広島)「白襷花器」
岡山県知事賞=松嶋弘(岡山)「備前緋襷四方皿」
島根県知事賞=伊勢崎晃一朗(岡山)「備前削鉢」
山陽新聞社賞=豊福博(岡山)「備前花器」
テレビせとうち賞=宮尾昌宏(岡山)「備前堆文鉢」(敬称略)
▼「TOKYO ANTIQUE FAIR 2016」が東京美術倶楽部にて下記のとおり開催されます。
6月17日(金)15時~19時
6月18日(土)10時~18時
6月19日(日)10時~17時
問合先=実行委員会(古美術あさひ)電話:03-3272-3970
以下、主な展観を御紹介いたします。
銀座黒田陶苑(ブース3-16)
物故作家と物故作家にまつわる古陶磁を展示。
しぶや黒田陶苑(ブース4-6)
山口長男の作品とやきものを 展示。
古美術あさひ(ブース3-8)
明治の蒔絵を中心に、真葛香山「万暦赤絵意鳳凰舟型盛器」ほか明治工芸を展示。
▼四世針生乾馬氏が5月7日に老衰のため逝去されました。享年88歳。江戸期開窯の「堤焼」の伝統の技「海鼠釉」を守り続け、宮城県芸術選奨、全国陶芸展内閣総理大臣賞、宮城県教育文化功労賞、地域文化功労者文部大臣表彰他多数受賞。2011年の東日本大震災では登窯などが被害に遭いましたが、その後修復して本格的に制作に取り組んでおられました。心より御冥福をお祈り申し上げます。