協会ニュース 『陶説』平成29年12月号より

▼「秋の叙勲・褒章」において以下のとおり受章されました(陶芸関係)。

瑞宝単光章(伝統工芸業務功労)
 恒岡光興氏(三重県伊賀市)
旭日双光章(文化財保護功労)
 岡田裕氏(山口県萩市)
 工藤省治氏(愛媛県砥部町)
 竹中浩氏(京都市山科区)

▼「第47回全陶展」の審査結果が発表されました。主な受賞作品をお知らせいたします。

文部科学大臣賞=是枝久美子「遥か」
全陶展大賞=川口由美子「彩泥花器」
東京都知事賞=清水典夫「切通しの細道」
黒田和哉賞=浦田潤子「想望」
金子賢治賞=吉原めぐみ「あさきゆめみし」(敬称略) 

▼「改組 新 第4回日本美術展覧会(日展)」の受賞が決まりました。陶芸では、特選に谷口勇三氏の「希望の方舟(素時体)」、南正剛氏の「氷裂2017-1」、山本由紀子氏の「蠢く」が受賞されました。

▼「緑ヶ丘美術館開館」
 個人所蔵の陶磁器や絵画などを公開するために本年7月に開館。〈わたくし美術館〉ならではの発想と感性で、眺めるだけの芸術鑑賞でなく、作家と向き合い、芸術作品と出逢う喜び、触れる喜びを共有できる場をめざしています。

場 所  奈良県生駒市緑ヶ丘2731-10
開館日  水・木・土・日
開館時間 11時~16時
問合せ (FAXのみ)0743-85-7880

▼「隠﨑隆一「土言語」展」が緑ヶ丘美術館にて12月24日(日)まで開催しています。隠﨑隆一氏の陶芸の歴史を辿りながら、創作のエポックとなった作品を中心に展観。新作のほか、作家の秘蔵作品、修業時代の習作やコラボ作品など未公開作品を紹介しています。

▼「松本ヒデオ展─囲み取って賞でる〈陶の風景庭園〉2017年度著名作家招聘事業×テーマ展」が兵庫陶芸美術館(電話:079-597-3961)にて12月9日(土)~平成30年2月18日(日)に開催されます。石膏板や合板に磁土を押しつけ、表層に現われたマティエール(材質的効果)を活かした板状のパーツを組み合わせて、心象風景とも、近未来風景ともいえるような、大型のパノラマ空間を創り上げた1990年代の代表作《囲み取って賞でるX》(1992年)から、近年、削り片や糸状の土、ガラスなどの素材を用いることで、表層のディテール(細部)がさらに複雑なものとなり、その連鎖や相互効果により、幻想的なかたちが導かれていく作品まで、大型作品八点によって、松本氏の創造の世界を展観します。 なお、「ひょうごの古陶めぐり─瀬戸内・淡路─」(同時開催)、「テーマ展:丹波焼の世界」(~平成30年3月31日)も併設。(※72、75頁も参照)。

▼「和田的展─清楚な磁器と静謐なる造形─」が東海ステーションギャラリーA(電話:029-284-3680、JR東日本常盤線東海駅2階)にて12月3日(日)~12月16日(土)に開催されます。機能的な美と造形的な美を共有する磁器作品と樹脂による造形作品、構想の根源となっている写真も併せて展示されます。なお、3日(日)午後2時から和田的氏によるスライドレクチャー、9日(土)午後2時からトークセッション(金子賢治氏×和田的氏)が催されます。

▼「平成29年度日本民藝館展─新作工藝公募展─」が日本民藝館(電話:03-3467-4527)にて12月10日(日)~12月23日(祝)に開催されます。手仕事による伝統的な工芸品を中心とした、日本各地の新作工芸品の公募展で、陶磁・織物・染物・木工・漆工・金工・竹工・藁及草工・硝子工・紙などの工芸作品の入賞・入選・準入選作品が展示・頒布されます。

▼汝窯博物館が7月にオープンしました。河南省宝豊県清涼寺村に所在し、新資料も含む1,100余件の発掘出土資料が展示されています。近くには清凉寺窯址の遺跡博物館もあります。

カテゴリー

公益社団法人 日本陶磁協会

検索