協会ニュース 『陶説』平成31年 / 令和元年5月号より

▼「2019年度日本陶磁協会茶会」のご案内

本年も5月16日(木)に東京美術倶楽部にて「2019年度 日本陶磁協会茶会」を催すこととなりました。今回は重文展示室において日本陶磁協会賞受賞作家展の第60回記念として、「近現代巨匠の茶碗展」を開催いたします。それに関連しまして、武者小路千家の千宗屋様にご講演をお願いいたしました。皆様のお越しをお待ちしております。

 日時
5月16日(木)午前9時~午後3時(受付:午前9時~午後2時)
 会場
東京美術倶楽部・茶室(東京都港区新橋6-19-15)
 茶席
濃茶席 席主 神通青山居
薄茶席 席主 日本陶磁協会理事
点心席 東京・吉兆
 会費
会員 15,000円
一般 25,000円
 定員
400名(要申込、先着順)
 講演
講師:千宗屋氏(武者小路千家)
時間:午後1時より
定員:300名(講演会も要申込、先着順)
 展観
「近現代巨匠の茶碗展」

■申込方法
会員番号・名前・住所・電話番号・同伴者人数をご記入の上、葉書にてお申込みください。折り返し振込用紙と入席券、講演会をお申込みの方には聴講券もあわせてお送りいたします。

「第69回日本陶磁協会定期総会」を5月20日(月)午後3時より日本医事新報社ビル3階会議室にて行います。往復はがきにて案内状を郵送いたしましたので、出欠を明記のうえ、欠席の場合は委任状欄に必要事項をご記入いただき、必ずご返信ください。

▼「第3回瀬戸・藤四郎トリエンナーレ」グランプリ(藤四郎賞)決定

「第3回瀬戸・藤四郎トリエンナーレ」は、瀬戸市内の陶土採掘場で “自ら土を採集し” “自ら採集した土で粘土をつくり” “自らその粘土で制作する” 、同じ素材で競う公募展。昨年八月に全国から264名が瀬戸の採掘場で原土を採集し、133名が出品。入賞5点、入選67点が決まりました。審査員は秋山陽・井上雅之・大長智広・花井久穂の4氏。

グランプリ(藤四郎賞)=「頂で身を寄せ合う」塩谷良太(東京)
審査員特別賞(秋山陽賞)=「melt down-山になる」中田ナオト
審査員特別賞(井上雅之賞)=「ReGC」田中良和
審査員特別賞(大長智広賞)=「熔ける」波多野祐希
審査員特別賞(花井久穂賞)=「波のかたち」太田貢 (敬称略)

展観は瀬戸市美術館(☎0561-84-1093)にて5月29日(日)まで開催。

▼「第116回有田国際陶磁展」受賞作品決定

「美術工芸品・オブジェ部門」では103名・109点出品。83点が入選、うち15点が入賞。審査員は叶道夫氏・神谷紀雄氏・中ノ堂一信氏。「産業陶磁器部門」では89名が103点を出品、うち20点が入賞。審査員は小坂智子氏・高橋俊宏氏・宮崎守弘氏。上位3位の受賞作品は以下のとおり。(敬称略)

美術工芸品・オブジェ部門
文部科学大臣賞=「連作バベルの塔」嶋田敏生
2位 佐賀県知事賞=「流氷」植木薫
3位 有田町長賞=「PUPA」ヨバナチャボロビッチ
産業陶磁器部門
経済産業大臣賞=「瑞雪」原田吉泰
2位 佐賀県知事賞=「一片」望月優
3位 有田町長賞=「流釉平鉢呉須彩色」西隆行

展観は、「美術工芸品・オブジェ部門」が佐賀県立九州陶磁文化館(☎0955-43-3681)、「産業陶磁器部門」が佐賀県陶磁器工業協同組合(☎0955-42-3164、受賞作は陶磁文化館)にて5月12日(日)まで開催。

▼「第47回伝統工芸陶芸部会展」受賞作品決定

日本工芸会賞

「赤絵墨彩椿文鉢」上田哲也
「布目彩色陶筥」加藤一郎
「炭化線象嵌鎬花器」福吉浩一 (敬称略)

展観は日本橋三越本店にて5月29日(水)〜6月3日(月)に開催。会期中に陶芸特別講座(午後2時より会場内にて)開催。

1日 講師:隠﨑 隆一氏
2日 講師:西端正氏

▼「第48回日本伝統工芸近畿展」受賞者決定。(陶芸のみ掲載)(敬称略)

滋賀県教育委員会教育長賞=「チョーク描鉢 もくれん」荒井ゆきえ
日本工芸会賞=「青白磁潮流文鉢」樋口邦春
新人奨励賞=「信楽混成壺」古谷和也

展観は大阪髙島屋(5月8日〜13日)、京都髙島屋(6月22日〜27日)に巡回

▼「第62回日本伝統工芸中国支部展」受賞者決定(陶芸のみ掲載)(敬称略)

日本工芸会賞=「縹繧幾何文壺」内田和秀
鳥取県知事賞=「焼締窯変壺」山本佳靖
島根県知事賞=「雲竜紋壺」高橋幸治
岡山市長賞=「鉄釉彩幾何文鉢」黒井博史
山陽放送賞=「炭化備前花器」橋本和哉
テレビせとうち賞=「備前稜線水指」黒川元晴

展観は天満屋岡山店(5月22日〜27日)、一畑百貨店松江店(6月6日〜11日)、福屋八丁堀本店(6月20日〜25日)に巡回

▼「ART 手づくねと轆轤」開催

佐川美術館・樂吉左衞門館(☎077-585-7800)にて9月23日(月)まで。手捏ねの技と轆轤の技、相反する技によって制作された十五代樂吉左衞門の茶碗の数々を展観。

▼「第35回鈍翁茶会 山形市制施行130周年記念事業」のご案内

 日時
6月22日(土)、23日(日)午前9時から(受付午後3時まで)
 場所
清風荘・宝紅庵(山形市東原町2-16-7)
 濃茶席
神通青山居氏
 薄茶席
飯田好日堂氏
 立礼席
浪坂釣玄庵氏
 茶券
8千円(当日9千円)
 申込先
〒999-0034
山形市東原町2-16-7 清風荘内 鈍翁茶会実行委員会事務局
(☎/FAX 023-622-3692)

▼「柴田夫妻コレクション-リニューアル・オープン-佐賀県立九州陶磁文化館」

江戸時代から明治・大正時代までの有田磁器を体系的に蒐集した全10,311点におよぶ世界有数の有田磁器コレクションである柴田夫妻コレクションのコーナーにおいて、従来の「年代による変遷」「江戸時代の食膳」「出土陶片との比較」に、新たに「柴田夫妻の器」「種類・様式」「成形・装飾技法」「手塩皿」「銘の変遷」「芙蓉手皿の変遷」の展示が加わりました。佐賀県立九州陶磁文化館(☎0955-43-3681)

▼足立美術館(島根県安来市)は、新たな施設「魯山人館」を2020年4月にオープンする予定です。約400点の魯山人コレクションのうち、常時約120点を展示されます。

▼1973年に町田市郷土資料館として開館した町田市立博物館は、6月まで開催中の「町田市立博物館最終展 -工芸美術の名品- 」をもって閉館。2024年度に開館予定の町田市立国際工芸美術館に引き継がれます。

▼国史跡「大川内鍋島窯跡」にある日峯社下(にっぽうしゃした)窯跡の発掘調査で、将軍家などに贈る鍋島焼の初期の陶片約80点を新たに確認したと伊万里市教育委員会が発表。これまでに知られていない文様も見つかっています。

▼菊水酒造の「菊水日本酒文化研究所」(新潟県新発田市島潟750 菊水酒造敷地内)の一般公開が始まりました。暮らしと日本酒に関する道具、なかでも猪口や盃洗のコレクションが充実しています。見学は営業日の午前10時からと午後2時で、希望者は1週間前まで事前に予約が必要です(問合先☎フリーダイヤル:0120-23-0101)

▼5月14日(火)午後1時より東京・丸の内の仲通りで、「工芸ピクニック」を開催(主催・一般社団法人ザ・クリエイション・オブ・ジャパン)。ご自慢の「マイ工芸」(盃、カップ、取り皿なんでも)を持ち寄りながら、陶磁器、漆器、銅器、ガラスを使い楽しむイベントで、つくり手やブランドが見せ、マイ工芸を持参すれば誰でも参加が可能です。

▼「〜古美術の精華〜幾世紀展」が5月16日(木)〜22日(水)に渋谷・東急本店八階・美術ギャラリー(問合先☎03-3477-3857〈直通〉、担当:前坂・浅野)にて開催されます。日本・中国・朝鮮古陶磁を中心に、茶の湯の器から蒔絵、近代工芸、古伊万里の食器まで幾世紀の年月を経た選りすぐりの作品を取り揃えて展示販売されます。

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公益社団法人 日本陶磁協会

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